↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王教習所【毎日1話投稿、全24話完結済】  作者: 隣之 芝生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/24

第十五話 ブレるキャラ作り(3)

 割と大きめの気配が2つやって来た。

 本当に食べたいのかなあ。

 あげても良いけど、順番は守ってもらわないと。

 勇者に殺された、その後なら心臓でも脳味噌でも、好きなだけ食べたらいいんだけど。


『急にキャラを変えると不自然です。もうちょっとだけ頑張りましょう』


 えー、もう絞り出しても何も出てこないよ。

 とりあえず、挨拶かなあ。

 下手にでたら話し合いに応じてくれるかなあ。


「どうも。養殖ものの魔王ケイです。天然ものの魔王さん達、こんばんは」


 目の前に現れたのはタキシードみたいな礼服を着た男の人と、チャイナドレスみたいな服を着た女の人。

 男の人は顔色が悪くて、女の人は褐色の肌色で耳がとんがってる。

 吸血鬼の真祖とかダークエルフとかかなあ。

 挨拶したのに返してくれないぞ。


『皮肉が効いてますからね。あの2匹は善神の加護があったのに、こっち側に寄ってしまった負い目があります』


 無免許の魔王さん達は早口で何か言っているのだけれど、難しい言葉使いをするから、ケイには意味が分からない。

 でも、もう話し合いが出来そうにないことは、なんとなく分かった。

 やっぱり、オラついてみせないといけないのかあ。

 疲れるなあ。


「底辺の魔王の鎧は最狂。

 牛の膝の革だけで作った。

 一着こしらえるために。

 千頭の牛を殺した。

 鎧にこもる千頭の牛の怨念。

 着る者を狂わせる。

 人呼んで『ニイ・シェイク』。

 見る者の膝が震える。

 魔王の膝も笑う」


 あ、勇者が突き飛ばされて、ぶっ飛んでった。

 言葉を絞り出すのに一生懸命で、上の空になってたら男の方が飛び掛かってきて、間に割って入った勇者が弾き飛ばされてしまった。


「なにすんだよ。ノンちゃんは帰らないといけないんだぞ。怪我したら困るだろ」


 何か男の方は自慢げに喋ってるんだけど、うるさくて、静かにして欲しかったから口を塞ごうとしたら、顔の下半分を握りつぶしてしまった。

 やっちゃったと思って、潰した下半分を元通りに広げようとしたら、首から上を真っ二つに引き裂いてしまった。

 吸血鬼っぽい感じだから、これぐらいなら再生するんじゃないかなと期待したんだけど、駄目みたい。


 魔王になっても、何一つ、まともに出来ないんだなとガッカリした。

 今の失敗、見られたかな。

 見てなかったらいいんだけどなと思って女の人の方を見たら、蹲って、漏らしてはいけないものを漏らしてた。


 ごめんね。

 仮免許の魔王がドライブしちゃったから。

 ここトイレないから、女の子は困るよね。

 我慢してたんだよね。

 ドライブデートの時、女の子はトイレに行きたいって言いにくいから、男の方から、こまめに休憩を提案するのがマナーなのに。

 やっぱり、なにも出来ないんだなあ。


『反省するのは結構ですが、勇者が死にそうですよ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。