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魔王教習所【毎日1話投稿、全24話完結済】  作者: 隣之 芝生


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第十二話 さすが邪神

 どうしよう。

 怖い、勇者が怖い。

 ニイは頭を抱えて蹲っていた。

 ニイは爆発できなかった。

 もう、そろそろ死ぬ感じかなと思った時だった。


『なかなか良い見世物でした。上手に勇者の心を抉りましたね。卒業検定の検定印をあげます』


 へえ、(仮)が外れて正式な魔王として爆発するのか。

 邪神からの卒業のお祝いかなと思った。


『安心保険パックは教習中の特典です。魔王免許を取得したアナタは無保険で走り回る悪質な魔王ですよ』


 爆発しないのか?

 死ねないのか?


『どこも痛くないでしょ。治してあげましたからね』


 最低だ。

 きっと勇者が戻って来る。

 そして、前向きでキラキラした価値観を押し付けてくる。

 ウンザリだ。


 馬鹿にされるのは慣れてる。

 見下されるのも慣れてる。

 でもニイのことを思って怒られるのは困る。

 だって、ニイには期待や友情に応えることなんて出来ないから。


 逃げようかと思った。

 無理だ。

 自分は逃げることさえ、きっと、失敗する。


 どうしよう。

 どうしよう。

 どうしよう。

 どうしよう。


『死んだことにしたら良いじゃないですか。手伝ってあげますよ』

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