# 第40話 新たな、夜明け
# 第40話 新たな、夜明け
## 第5章「完全解呪、と、命の対価」
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『血の月の夜』か、ら——数日の穏やかな刻が流れた。
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帝城の皇帝の寝室の大きな窓か、ら——秋の穏やかな光が、穏やかに、射し込んで、いる。
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セレスティアは——寝台に、穏やかに、腰掛けて、いた。
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彼女の顔色は——完全に、穏やかな、『健康な色』に、戻って、いる。
彼女の青の瞳の光は——完全に、穏やかに、戻り、穏やかな微笑みを、宿して、いる。
薬指の金色の指輪は——穏やかに、穏やかに、脈動を、続けて、いる。
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彼女の横に——ヴォルフラムが、穏やかに、座って、いた。
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完全な『一人の人間の男』の姿、だ、っ、た。
『夜空の瞳』+『銀の長髪』+『穏やかな微笑み』。
『獣化』の『跡』は——完全に、消滅、して、いた。
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二人の手は——穏やかに、繋がって、いた。
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帝城全体の空気が——『大陸の救済』の完成の余韻+『新たな帝国の刻』への準備の穏やかな喜び、に包まれて、いた。
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そ、の穏やかな朝——諸国の公的な立会人たちのお別れの刻が、穏やかに、訪れた。
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帝城の大広間に——ヴェレナ大司祭、レオンハルト王太子、諸国の王侯たちが、穏やかに、揃って、いた。
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ヴェレナ大司祭——『大聖女ヴェネシア』の聖印で二人に、穏やかな祝福を捧げる。
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「——皇帝陛下、皇妃殿下」
「お二人の『お、並びの愛』が、大陸全体をおお救い致しました、わ」
「——永遠に、お二人のおお、幸せを、お祈り、致します……」
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彼女の皺の刻まれた頬に——穏やかな涙が、静かに、流れて、いた。
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レオンハルト王太子——凛とした表情で、穏やかに、頭を垂れる。
「——エルディオ王国+諸国全体は——永遠に、お二人の『お、並びの愛』を、『大陸の歴史』の『新たな刻』の『始まり』として、お刻み致す」
「——『歴史の証人』として、わ、たくしの魂に、永遠に、お刻み致しました、のでござる」
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諸国の王侯たち——順番に、穏やかに、お別れの礼を、捧げて、い、く。
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『大陸の救済』の完成の『公的な定着』、の完全な完成、の刻、だ、っ、た。
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帝城か、ら、諸国の公的な立会人たちが、穏やかに、退出、して、い、っ、た。
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『新たな帝国の刻』の『穏やかな始まり』、の刻、だ、っ、た。
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帝城内の穏やかな『回復の日々』の刻、だ、っ、た。
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ジークリンデは——セレスティアの『流転型魔力』の『安定の診断』を、穏やかに、執行。
「——セレスティア様のお流転型魔力は、完全に、安定、致して、お、り、ま、す、わ」
「——『二代の大魔女の魂』+『母の完成した愛』が、穏やかに、お魂の中核に定着、致して、お、り、ま、す、わ」
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イザベラは——『公的な腹心』、として、諸国+帝国貴族への『新たな帝国の刻』の公的なお知らせの書簡を、穏やかに、作成、して、いた。
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エミリアは——『生涯の個人侍女』、として、セレスティアの穏やかな日常のお世話を、穏やかに、執行。
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帝城の侍女頭レナーテは——『新たな帝国の刻』への帝城の準備を、穏やかに、穏やかに、執り行って、いた。
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ハルトムート——『新たな帝国の刻』への帝国軍の準備を、穏やかに、執行。
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『新たな帝国の刻』への腹心たちの『陣営』の穏やかな始動、の刻、だ、っ、た。
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穏やかな刻が、穏やかに、流れて、い、た。
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そ、して——あ、る秋の穏やかな夕方。
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ヴォルフラムは——セレスティアの細い手を、穏やかに、握って——帝城の庭園の樫の木の下へ——お誘い、致した。
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樫の木の下——
か、つ、て——第27話でイザベラとの『お友』の誓いを交わした、思い出の場所。
か、つ、て——第32話で諸国の公的な立会人たちが退出した穏やかな夕方、二人で『静かな抱擁』を交わした、思い出の場所。
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秋の穏やかな夕陽の『金色の光』が——樫の木の葉の間か、ら、穏やかに、穏やかに、二人に、射し込んで、いる。
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落ち葉が、大理石の歩道に、穏やかに、穏やかに、積もって、いる。
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ヴォルフラムは——セレスティアの前で——穏やかに、穏やかに——片膝を、つ、い、た。
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完全な『一人の人間の男』の姿で、の——『跪く』姿、だ、っ、た。
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セレスティアの青の瞳が——大きく、大きく、見開かれる。
「——陛下?」
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ヴォルフラムの『夜空の瞳』が——穏やかに、穏やかに、彼女の青の瞳を、見つめる。
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「——セレスティア」
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彼の低い声、が——穏やかな秋の夕陽の空気に、静かに、溶け込む。
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「お、前と出会って——半年余り、の歳月が流れた、な」
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「——あ、の『出会いの刻』、は——わ、たくしの『獣の姿』、の刻、だ、っ、た」
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「わ、たくしは——あ、の刻——『獣の姿』の顎、で、お、前に、低く、傲岸に、告げた、の、だ」
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彼の『夜空の瞳』が、穏やかに、揺らぐ。
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「——『お、前は——わ、たくしの『お飾り皇妃』、として、送り出された——生贄、だ』、と」
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セレスティアの青の瞳か、ら——穏やかな涙、が、大粒、滴り始める。
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「——『お、前は——わ、たくしの『獣の呪い』を和らげる為の——お、お捧げ物、だ』、と」
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「——『俺の姿、を見て——怖く、は、な、い、の、か』、と——冷ややかに、告げた、の、だ」
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秋の穏やかな夕陽の『金色の光』の中で——『獣の姿』の『冷たい脅迫』の言葉、の回顧、だ、っ、た。
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彼の『夜空の瞳』か、ら、穏やかな涙、が、静かに、溢れ始める。
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「——け、れ、ど、セレスティア」
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「——今、わ、たくしは——『獣』の姿、ではな、い」
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「——『獣の顎』ではな、く——『人間の声』で——『冷ややかな脅迫』ではな、く——『一人の人間の男』の『至上の愛』の声で——お、前に、乞う、の、だ」
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『獣の姿』の『冷たい脅迫』の言葉の『美しい反転形』、の顕現、の瞬間、だ、っ、た。
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ヴォルフラムは——穏やかに、穏やかに——彼女の細い手を、両手で、包む。
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「——セレスティア・ファルネーゼ——い、や、セレスティア・ヴァルガルド」
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「お、前は——わ、たくしの『お飾り皇妃』、ではな、い」
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「お、前は——わ、たくしの『生贄』、ではな、い」
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「お、前は——わ、たくしの『獣の呪い』の『お捧げ物』、ではな、い」
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『獣』の姿で告げた『冷たい呼称』の『す、べ、て』の『美しい反転』、の連鎖、だ、っ、た。
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「お、前は——わ、たくし、ヴォルフラム・ヴァルガルドが、『生』のす、べ、て、を捧げて、お愛し致す、『一人の人間の女』、な、の、だ」
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彼の『夜空の瞳』か、ら——大粒の涙が、穏やかに、流れる。
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「——わ、たくし、ヴォルフラム・ヴァルガルドの——完全な『一人の人間の男』、として、の——『生涯の妻』、に、な、っ、て頂け、な、い、だ、ろ、うか」
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『獣の脅迫』か、ら『人間の男の至上の愛の乞い』への、完全な『美しい反転』、の完成、の瞬間、だ、っ、た。
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セレスティアの青の瞳か、ら——穏やかな涙が、大粒、大粒、大粒、穏やかに、穏やかに、溢れる。
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第1章の『絶望の馬車の夜』か、ら、今、の秋の穏やかな夕陽の『金色の光』までの果てしない道のりが——彼女の魂の奥で、一瞬で、完全に、フラッシュバック、した。
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「——陛下」
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彼女の穏やかな声、が、微かに、震える。
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「——わ、たくしは——あ、の刻——『お飾り皇妃』として、お父様の『生贄』、として、お送り出された、の、です、わ」
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「——『絶望の馬車の夜』の刻、わ、たくしは——『生涯、帝国の『お捧げ物』、として、生きるのだ』、と、お覚悟を致した、の、です、わ」
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「——け、れ、ど、今——」
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彼女の涙が——穏やかに、更に、穏やかに、流れる。
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「——わ、たくしは——あ、な、たの完全な『一人の人間の男』として、の『至上の愛の乞い』を、お受け致す、『一人の人間の女』、に、な、り、ま、し、た、わ」
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「——『お飾り皇妃』、ではな、く——『生贄』、ではな、く——『お捧げ物』、ではな、く——あ、な、たの『生涯の妻』、に——お、な、り、致します、わ」
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「——は、い、陛下」
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「——お、喜びで——あ、な、たの『生涯の妻』、に、お、な、り、致します、わ」
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「——永遠に、あ、な、たの横で、『お、並びの愛』、を、お完成、致しましょう、わ」
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ヴォルフラムは——穏やかに、穏やかに、立ち上がり、セレスティアを、穏やかに、穏やかに、抱きしめた。
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完全な『一人の人間の男』の腕で、の『抱擁』、だ、っ、た。
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そ、して——彼の『夜空の瞳』が、穏やかに、彼女の青の瞳を見つめながら——
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彼は——穏やかに、穏やかに——彼女の唇に、穏やかな『誓いのキス』、を落とした。
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秋の穏やかな夕陽の『金色の光』が、樫の木の葉の間か、ら——二人の唇に、穏やかな『ステンドグラスを透かす光』のよ、うに、穏やかに、穏やかに、射し込む。
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『神聖』、の極致、だ、っ、た。
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け、れ、ど——そ、の『神聖』の『同じ刻』に——
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セレスティアの唇に触れたヴォルフラムの唇は——『獣の顎』の『硬質な牙』、ではな、か、っ、た。
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『人間の男の唇』の『穏やかな柔らかさ』、だ、っ、た。
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温もり、を持つ『人間の唇』の質感、だ、っ、た。
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セレスティアの細い頬に添えられたヴォルフラムの手が——穏やかに、穏やかに——微かに、微かに、『震え』を帯びた。
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千年ぶりの『人間の男の愛おしさ』の『不慣れさ』の震え、だ、っ、た。
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そ、して——セレスティアの青の瞳か、ら溢れる『大粒の涙』が——二人の肌に、穏やかに、穏やかに、『熱量』を持って流れる。
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『生』の『涙の熱量』、だ、っ、た。
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『生死を越えて——今、二人は、本当に、『人間』の側で、生きて、いる』、の『生還のリアリティ』、の顕現、だ、っ、た。
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『神聖』の『最高峰』+『生』の『人間の質感』の『1滴』、の完全な融合、だ、っ、た。
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『真実の愛』の『生』の側で、の完全な顕現、の刻、だ、っ、た。
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穏やかな『誓いのキス』が、穏やかに、終わる。
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ヴォルフラムは——セレスティアの細い身体を、穏やかに、穏やかに、腕の中に、包む。
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「——セレスティア」
「——『公的な皇妃の戴冠式』を——帝城+帝都+諸国の公的な立会人の前で——穏やかに、執り、致そう、な」
「——そ、して——『生涯の妻』、として、の『結婚式』、を——二人で、穏やかに、お完成、致そう、な」
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セレスティア、穏やかに、涙ながらに:「——は、い、陛下」
「——『お飾り皇妃』か、ら——完全な『生涯の妻』+『公的な皇妃』+『大陸の聖女』+『新たな帝国の刻』の『お築き手』、に——お、な、り、致します、わ」
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『新たな帝国の刻』への二人の穏やかな『誓い』、の刻、だ、っ、た。
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秋の穏やかな夕陽が——穏やかに、穏やかに、落ちていき、樫の木の周りの空気が——穏やかな夕暮れの色に、染まる。
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夜——二人は帝城の皇帝の寝室に、穏やかに、お戻り、致した。
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窓の外——月の表面=『血の月の跡』は——完全に、完全に、『元の穏やかな月の色』、に、戻って、いる。
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月の『穏やかな金色の光』が、二人の寝室に、穏やかに、穏やかに、射し込んで、いる。
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ヴォルフラムは——セレスティアを、穏やかに、腕の中に包んだまま、寝台に、穏やかに、横たわった。
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「——セレスティア」
「——『血の月の夜』の『最後の契約』の完成の代償に——お、前を失うかと、わ、たくしは、『生』の意味、を失うところ、だ、っ、た」
「——け、れ、ど、今——お、前は——わ、たくしの横で、穏やかに、生きて、い、る」
「——『新たな夜明け』の刻、だ、な」
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セレスティア、穏やかに:「——は、い、陛下」
「『絶望の夜』か、ら——『新たな夜明け』への完全な転換、の刻、でござります、わ」
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「これか、ら——永遠に、あ、な、たの横で、並んで——『新たな帝国の刻』を、お、築き致しましょう、わ」
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二人は——穏やかに、穏やかに——互いの手を、穏やかに、繋いだまま——穏やかな眠りに、落ちて、い、っ、た。
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月の『穏やかな金色の光』が——二人の穏やかな寝顔に、穏やかに、射し込んで、い、た。
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『大陸の救済』の『歴史的な刻』の定着、の刻、だ、っ、た。
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『大陸の歴史』の『新たな刻』の『始まり』、の刻、だ、っ、た。
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千年前——大魔女エルメリンダ+大聖女ヴェネシア+初代ヴァルガルド皇帝が執行した『大陸の大魔導儀式』の『真の完成』、の刻、だ、っ、た。
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『無の魔』の『古き闇』は、完全に封じられた。
『獣の呪い』は、完全に引き剥がされた。
『契約の入れ物』の『千年のお役目』は、完全に『お果たし』、に至った。
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『神話の覚醒』=『大陸の歴史』の『新たな一頁』の定着、の刻、だ、っ、た。
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諸国の公的な立会人たちが、それぞれの国に帰着、致し始めて、い、る。
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ヴェネシア聖印国+エルディオ王国+ヴァルガルド帝国——千年前の『同志』の『再びの繋がり』が、完全に公的に定着、して、いく。
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帝国民+大陸全土の民たちが——『大陸の救済』の完成の『歴史的な刻』、を、語り継ぎ始めて、い、る。
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『二人の『お、並びの愛』が、大陸全体をおお救い致した『神話』』、の刻、の定着、だ、っ、た。
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け、れ、ど——
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そ、の『大陸全体』の『歴史の刻』の『定着』の『中心』に——
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帝城の皇帝の寝室の寝台で——穏やかな月の『金色の光』に包まれて——互いの手を繋いだまま、穏やかな眠りに落ちて、いる二人の姿、が、あ、っ、た。
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『繋がれた手』の『穏やかなぬくもり』=セレスティアの細い手+ヴォルフラムの完全な『人間の男の手』、の穏やかな温もり、だ、っ、た。
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『大陸全体を救った『壮大な愛の神話』』は——今、この静かな寝室の穏やかな月光の中で——二人の『繋がれた手のぬくもり』、の中に、穏やかに、完全に、集約、して、いた、の、だ、っ、た。
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『神話』の『最終的な姿』は——『二人の穏やかな寝顔』+『繋がれた手のぬくもり』、の『生』の温かさ、だ、っ、た。
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『絶望の夜』か、ら『新たな夜明け』への完全な転換、の完成、だ、っ、た。
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『次の刻』=『真実の愛、と、新たな帝国の刻』、の『穏やかな歩み』の刻が——穏やかに、穏やかに、穏やかに、二人を待って、い、た、の、だ、っ、た。
***
『公的な皇妃の戴冠式』+『生涯の妻』、として、の『結婚式』+『新たな皇統の誕生』+『真実の愛』の『永遠の定着』、の刻が——穏やかに、穏やかに、穏やかに、二人を待って、い、た、の、だ、っ、た。
***
秋の穏やかな夜明けが——穏やかに、穏やかに、帝城の窓か、ら——『新たな刻』の『始まり』、を告げ始めて、い、た、の、だ、っ、た。
***
**——第5章「完全解呪、と、命の対価」完——**
***
**——第6章「真実の愛、と、新たな帝国の刻」へ続く——**




