友達
回想みたいなものです。
そして短い。安定した文章量が欲しい。
「救われない?いったい、そいつとどんな関係なんだ?」
さっきからずっとそいつを知っているような口ぶりだ。
それに、親しみを持っているようでもある。
先程からあの男とは全く違う印象を持っていることでなんだか混乱してしまう。
「まあ、友達みたいなものだよ」
「友達?」
「それ以外にあの子との関係を表す言葉を私は知らない」
自虐的にさえ聞こえる口調でそう言った。
そして溜息を吐きながら僕を見た。
「聞きたい?」
「ああ」
実はそう聞きたくもなかったが、聞いて欲しそうにしていたのでそう言った。
ウルは頷いて話始める。
+ + + + +
あの子と会ったのは多分4年前ぐらいかな?
私が集落で一人で遊んでいたら、そこに歩いてくる一人の女の子が居た。
私はその子が気になって話しかけたんだ。
「ねえ、遊ぼう」って
その子はなんだか不思議そうな顔をしてから、嬉しそうな顔になって頷いたよ。
その時は私も嬉しくてね。私はその時10歳だったからとても遊びたかったんだよ。
えっ、私の年?
それ必要なこと?
必要のない事なら先進めるよ。
だけどお父さんも忙しくて、お母さんはいつもどこかに出かけてるし私と同じぐらいの子供なんていない。
だからその子と遊べることはとても嬉しかったんだ。
私とあの子はそれからずっと遊ぶようになった。
またね、って言ったら明日も遊べた。
それが友達ってものだと思ってなんだか嬉しかった気がする。
そんな感情はいまいち思い出せない。
私が1歳年を取って、あの子は私を祝ってくれた。
その時あの子はとても珍しい花を私にプレゼントしてくれた。
その花はなぜか魔物が多くいるところにしか咲かないとても綺麗な赤い花なんだけど、その子がその花を持っていることを不思議に思って聞いたの。
「この花どうしたの?」ってね。
そしたらあの子は私の手を引いて、こう言ったの。
「私の友達を紹介してあげる」
その言葉に私は少しだけ嫉妬したかもしれない。あの子は私だけの友達と思っていたから。
ああ、そんなことはどうでもいいか。
私はその子に連れられて普段は行かない森の奥まで入っていったんだ。
魔物がたくさんいるから入るなって大人から言われてたんだけど、その子と一緒なら怖くないと思えたんだ。
それでも奥に歩き続けているうちになんだか怖くなって泣きそうになりながらその子に帰ろうと言ったんだ。
もう着くよとその子が言って私は走りたくなったけどその子はゆっくりとあるいていた。
着いたよと言った時に私はとても安心した。
そして、どこって聞いたんだ。
そしたらその子は口笛を吹いた。
すると四方八方から音がした。
魔物が出てきたんだ。
これが私の友達だよってあの子はそこから出てきた魔物にそう言ったんだ。
私は怖くて泣いた。
それでその子は怖くないよって私にそう言った。
その言葉通りに魔物は襲ってこないし、逆に私を慰めようとさえしていた。
私はいつの間にか泣き止んでその子を見たんだ。
そしてその子は言った。
「ね?怖くないでしょう」って
それから私はその魔物たちと仲良くなった。




