7 球!
俺と銀次が校庭に姿を見せると、皆は何でか拍手をしていた。そして、山田と田代、後は丸が近づいて来た。
「金ちゃん、銀ちゃんとの初めてはどうだったスか?」
「もう、イチャイチャでおじゃりますか?」
「しょ、初夜なんて自分は………!?」
鼻血を吹き出しながら丸は倒れた!
いったい何を想像してんだよ、この変態坊主!!
「金ちゃん、銀ちゃんを借りるよ」
椿が………銀次を連れて行こうとするが、手にはボンボンを持っている?
「何でだ?」
「女子はチアの練習をする事になったの。だから、ご免ね」
「冴、苺、お前達もか?」
「そうだよ。あーしは球を投げたかったし」
「苺的にはバットを振りたかった」
男は全員が前屈みになっていた。やっぱり、コイツらは勘違いしてんよ。
「銀次、お前はどうすんの?」
「えー!?家に帰って、金ちゃんとイチャイチャするの!」
そこで、体操着姿の三美ちゃんがやって来たが、普通に女子高生だよな?
「授業を始めますよー」
小太郎はそんな三美ちゃんの頭に手を置く。
「遊びでいいじゃん」
すると、小太郎に全員が拍手した。でも、三美ちゃんはムッとした?
「ダメです!ちゃんと真剣にやって下さい!」
「まあ、休みを入れながらやれってよ!」
小太郎の声に皆は拍手をしていると、三美ちゃんはムッとしていた。
俺チーム対小太郎チームだ。
もちろん三美ちゃんは泣いていた。
「んじゃ、遊ぶか。誰がピッチャーをやるんだ?」
俺の言葉に小太郎が丸の頭とグローブを持った。
「小太郎くん!!自分は球ではないと思われます!!」
「よーし、金ちゃん、行くぞー」
「掛かって来な!」
「校内暴力は許しませーん!!」
三美ちゃんは俺達2人の間に入って丸を解放したが。銀次達は見るとダベっていたよ。
そして、4人でどっかに行っちまったよ。
「三美ちゃん、俺達は適当にやっているから、三美ちゃんはどっかで休んでいなよ」
「金次君、先生はそんな事をしません!なんなら一緒に混じりたいぐらいです!」
運動オンチの三美ちゃんに言われても困るが、しゃーない。
「だったら審判でもしていてくれよ」
「分かりました!」
それで、ゲームは始まった。
まあ、そんなんで午前の体力を削られつつゲームをしていると。銀次達がチアの格好で戻ってきた!?
あんな服ドコにあったんだ?
「おーい、銀ちゃん!そんな服ドコにあったんよ?」
小太郎が楽しそうに言うが、なんか銀次達楽しんでいるよな?
いや、女子を銀次は楽しんでいるのかもな。そう言や、女の子の格好をよくしていたのを思い出す。あの頃から女子に憧れを持っていたのか?なら、俺は何で銀次に絡まられる?
まったく分からん?
「更衣室にあったのー」
「混ざんねぇの?」
「見ているだけで良い。まだ本調子じゃないから。小太郎達は楽しんでいなよ」
銀次は男に戻れないのか?でも、あの頃みたいに笑い合えている………それが証拠として、女の子を見せている。銀次はもう………。
その後、俺は銀次と用具室に2人っきりになっていた?色々あったが、何でか2人っきりに上手く誘導されたようだな。
「金ちゃん、この格好どう?」
「似合うと思うぞ」
嬉しそうな銀次を見ていれば分かるが、どうしても納得がいかない。
「でも、家族は納得しているのか?」
「うん。だって、資金は家族が出してくれたもん」
意外な………でもないか。確か銀次の家族は何時でも銀次の事を女扱いしていたし、俺もよく結婚をどうか?とか言われたが………性別にこだわりが無いと言うか、女装も許していたしな。
「銀次、お前の気持ちは分かったよ」
本当は分かんねぇーけど、分かったフリは出来る。今はそれが精一杯の答えだなんだ。
「分かってくれたんだ❤なら、今からエスケープしない?」
「何でだよ?」
「だってデートをしたいじゃん❤」
「帰りに出来んだろ」
「じゃあ、午前中でエスケープね❤」
「………分かったよ」
仕方ないが………コレじゃ銀次は納得をしないしな。断ったら何をされるか分かんねぇし。今は納得しよう。
「んじゃ、決定ね❤」
と、言いつつも銀次が俺を押し倒してきた!?
「その前に金ちゃんのキスだけは貰っておこうかな❤」
「待て待て!」
言うと、銀次が指をくわえて哀しげな表情を浮かべているぞ!?
「そんなに僕の事は嫌い?」
銀次………何を考えている?
何かマズい!
「金ちゃんのバットとボールを遊んでみたい」
「オモチャじゃねぇ!」
俺は銀次を両腕の力だけで持ち上げた!!
「すっつごいいー❤!金ちゃん、もっとー❤!」
「変な声を出してんじゃねぇ!」
色っぽいんだよコイツ!
「もっと激しくヨイショヨイショして❤」
「いいから降りろ!」
銀次は降りた………。でも笑っているのは銀次だけ。
「高い高い、面白かった❤」
「何を言ってんだよ!」
「もう終わり?」
「やりません!」
「何で?」
「それはな………」
俺は用具入れの扉を開ける………と、人が聞き耳を立てていて流れ込んで来た!?
山田、田代、丸、の3人だった。
「お前達は何をしている?」
「金ちゃん!?コレは何でもねぇースよ!」
「そうでおじゃる!」
「自分は………ブフォ!」
丸が鼻血を流して倒れやがった!?
「お前達………」
俺の前に銀次が立った!?そして………3人を用具室に入れて俺を出した………そして、扉を閉める直前の銀次は不適な笑みを浮かべていた。
「金ちゃん、先に行っていてね」
「………殺すなよ………」
言って、俺は関わり合いになりたくないから、そのままその場を後にした。
ただ、その後なんだが3人はその後の授業には出ずに、保健室に小太郎達によって運び込まれたそうな。
一応、その後聞いた話しによると、用具入れはその日はもう使われることは無かった………。




