8 コレが伝説のピンクの城?
午前中の授業が終わると、銀次は椿達と俺の所に来た。
「金ちゃん、良い事をしよ❤」
「銀次………何でそうなるんだ?」
俺は呆れていた。
何で銀次はオツムが桃色タイフーンなんだ?
「それよりも、いったい何で女になっちまったんだ?」
「金ちゃんが好きだから❤」
分かっているけど、何が狙いなのか聞きたいんだよ!
「さすがは銀ちゃん!女子力高い!」
椿よ………何でそんな身勝手な事を言うんだよ!
「苺もそう思う。今からデートに行くとか最高じゃん!」
「キャハハ!あーしもそう思う!デート行くと良いし!」
苺も冴も楽しんでいるよ………。
「良いじゃん。楽しんできなよ」
ジュースを飲みながら小太郎が近づいて来た。
「お前ら何か楽しんでいない?」
「違うよ、金ちゃん。私は銀ちゃんを応援してんのよ。銀ちゃんが身体を使かってアピールしてんだから」
「椿、俺はそう言う事が言いたいんじゃねぇんだよ」
俺が言いたいのは………今まで通りで良かったんじゃねぇのかよ………そう言いたいんだ。
「金ちゃんは僕の事を嫌い?」
そんな哀しい表情をするなよ……。
「嫌いじゃねぇよ………でも、何で女にまでなっちまったのかを知りてぇーんだよ」
「………それは………」
銀次の表情が複雑になったー!?
な、何だ?俺は何か言っちまったらいけない事を言っちまったのかー!?
しかも、銀次が俯いたから表情が見えねぇー!?
「お、おい、銀次?」
「金ちゃん………」
銀次が女になる理由………そりゃ、きっと心の事とかあるよな?それに聞いた話しでは、性を変えるって大きな負担が掛かるって言うし………よっぽどの事なんだよな。女に成りたいってだけじゃないんだよな。
「スマン。何か俺は変な事を言ったみたいだ。今回は俺が悪かったな」
一応、1年の中では俺が番を張ってんだ。これから俺達を狙う奴が出てくる。そんな中でも、俺達は負ける訳にもいかんし、仲間も守んなきゃなんねぇ。だからって、俺達が崩れる事ばかり考えていて、そればかりが先に出ていた。
銀次の気持ちも考えねぇーで。俺は自分が恥ずかしい。それより何より、俺は銀次を勝手に自分の中で作って、本人の気持ちを無視してどうするんだよ!
ズケズケと言った自分が許せねぇ。
「銀次、今日はお前に付き合うよ。好きな所に行こうぜ」
クラス中が拍手をして、三美ちゃんなんか泣いていたよ………。まあ、そんな感動なんかいらねぇ。今は心と身体に負担を背負った銀次の為に、俺はコイツの為になるなら、俺は何でもしてやろうと考えた。
「なら、行きたい所があるの」
「ああ。ドコにでも付いて行くぞ」
「ありがとう!金ちゃん、大好き❤」
❤❤❤
ピンクと白の部屋に大きなベッド………なんか妖しい証明に………中の見える風呂………ココはそう!
ラブホテルだ………。
まさか………元・男と来る事になるとは………。
「な、なあ、銀次くん?」
セーラー服を脱いでいる銀次に声を掛けると、銀次は最高の笑顔を浮かべていた!?
「制服を脱がせたかった?それとも、着たままの方が良い?金ちゃんのエッチ❤❤❤」
喜んでくれる銀次には悪いが、お前は元・男なんだぞ!?
何だその俺への言い様は!?
「帰る」
カバンを持って立ち上がると、銀次は悲しげに俺を見てくる………。
「付き合ってくれるんじゃなかったの?」
「なら、何で女の身体になったのかを教えてくれよ?何か意味があんのか?」
「それは………」
ん?なんか顔が赤くなったぞ?
「ドッキング………出来るじゃん❤それとも………男の子の身体でドッキングしたかった?」
髪をイジりながらモジモジするなよ!しかも、俺の中で何かが壊れた。
「ぎ、銀次………俺はお前とそう言う関係になるのか?」
震えている………俺の声は震えているし、喉はカラカラだ………。
すると、銀次が脱ぎかけでベッドにダイブした………。
「大丈夫。今回のはただの見学だから❤。それに、僕も初めてだから、やっぱり見学をしたいじゃん❤それとも、金ちゃんは僕の事を嫌いになっちゃった?」
目に涙を溜める銀次………。
「いや、俺は銀次を大切な奴だと思っている。だからこそ………」
ホッペにキスされた………何で?
「僕の事を大切って嬉しい❤」
「いや、待て!そう言う意味じゃ……」
銀次は聞いていなかった!?それどころか、制服を脱いで下着姿になると、そのまま風呂の中に入ろうとした。
「金ちゃんも昔みたいに入る❤」
どこか挑発的な口調と声………そして不適な笑み………ゴクリッ!
俺は、そんな銀次に………反応しちゃった!!
いやいや、待て!!!
今はそう言う事じゃないだろう!
「銀次、1回話しをしようじゃないか!」
そんな俺の言葉も届いて居ないのか、下着を脱いで………すっげー身体………そして、風呂場に向かった。俺はそんな銀次を止められなかった………。
きっと、このパターンだと、力尽くで止めたら「キャー!」とか言われて捕まるんだろうな………。
いや、まさかそんな………銀次ならやるな。とんでもない無敵モード。
俺の前では風呂の中でシャワーを浴びる銀次が………とんでもないものを見ている気がする。どう言う状況なんだよ!?
そんな状況の中で、俺は逃げようとも考えたが。銀次だけではなく、色んな奴を敵に回すかもしれないって考えると出られなかった。
一体どうすりゃ良いんだよ!?
そうこうしていると、銀次がタオル1枚で風呂から出て来た!?
「金ちゃんも入ったら?」
「ギクッ!?いやいや、俺は汗をかいていないから!」
「午前中に野球をしたじゃん❤」
耳元で囁かれた………。
「き、気のせいだ!」
「そんな訳ないでしょ❤」
「ま、待て!俺達は………違うだろ?」
なんて情けない言葉だ?強く言えなくなっている………だって、銀次は俺のタイプの女になっちまったから。
「しょうがないなー。なら、もう一度だけ僕が入って、金ちゃんを洗ったげるね❤」
「分かった。………なら、待っていろ」
俺も男だ!覚悟を決めて、俺は学ランを脱ぎ………銀次は下着を着けて、それからセーラー服を着た………?
「やっぱり、僕達には早いよね❤」
って、ペロッと舌を出した………俺ってからかわれていたのね?
腹立つー!
「帰るぞ!」
俺は銀次の手を握ってホテルを出た!




