4 学校編
この「怒髪高校》は共学だが、女子の数は限りなく少ない不良高校だった。ただ、俺達を毛嫌いしている2年が居る。俺はソイツを銀次が戻ってきたら潰してやろうと考えていた。なのに………何で女になったんだよ?
そして、今もムスッとしている。
「銀子、そんなに怒るなよ」
「…………………」
無言………すると、山田達が言う。
「そうっすよ、銀ちゃん。山田達が悪かったスから」
「我も謝るんで、金ちゃんと仲良くして下され」
「自分もそう思います。2人が仲良ければ2年も3年も殺れると思います!」
3人も言った通り、俺と銀次が手を組めば上の者も潰せる。
なのに………銀次の好きだと言う気持は………分かりたくねぇな。でも、何で俺相手なんだ?
「銀子、どうすりゃ許してくれんだよ」
俺がしょんぼりとしていると、銀次は赤いリボンを取り出して、髪を纏めるとポニー・テールにした。
「だったら、僕をギュッとして」
「………マジか?」
「早く❤」
ポニー・テールで女子力アップした銀次を抱き締めるなんて………下半身が痛ぇ事になんだろーが!!
なのに………。
「金ちゃん、今が男を見せる所ッスよ!」
「そうでおじゃる。男気を見せて下され」
「自分は金ちゃんなら見せてくれると思っています!」
―――3人は好き勝手言ってやがる!
こんなの茶番だぞ!仕方ない………やるしかないか?
逃げ場が無い俺は銀次をギュッと抱き締めてた………や、柔らけ~!!しかもいい香りがするし………。
銀次が………いや、イカンイカン!
「コレで良いだろ?機嫌をなおせ」
俺は銀次を離した………まだ、銀次の香りが漂う俺の身体………。
「もう、終わり?」
指をくわえる銀次………目がウルウルしているが、俺は我慢した!
「その………何だ………後でな」
「ヤッター!」
大喜びの銀次………もう、訳が分かんねぇ!
その後、俺達は学校の中に入っていった………。そして、1年三組の教室に入っていくと、俺は手を軽く上げて。
「チース」
「ちょっと、金次くん!」
先ちゃんの三美ちゃんが怒っていた。まあ、確実に遅刻だからな。
「今、席に着くよ」
面倒だから席に着くが………銀次は三美ちゃんに止められた!?
「ちょっと、新入生ですか?転校生ですか?先生は聞いていませんよ?」
ソコに、ツインテールの女子高生が突っかかってきた。
この学校の数少ない女子生徒の代表格である、椿が2人の女子生徒を連れて三美ちゃんの前に立った!?
「銀ちゃんに対して何を言ってんのよ!」
「そうだし!三美ちゃん、裸で校庭走らせんよ!」
「生徒を見て分かんねぇーのかよ!」
生徒3人に詰め寄られて、眼鏡の奥が涙目になっていた三美ちゃんは、とりあえず謝り始めた。
「ご、ご免なさい!………だって、学校で一度も見掛けた事ないんだもん」
確かに、今は女の子………気付かないはずだよな………ん?何で皆は銀次だって分かってんだ?
いや、それよりも、クラス中が三美ちゃんを囲んで、口々に文句を言っていたのはいいけど、何で皆が知っている?椿達は分かっても、何で他の連中は知っているんだよ!?
詰め寄られて、三美ちゃんは泣いていた。
「ううっ………ご免なさい。グスッ!」
どうやら、遅刻の件は皆の冷たい三美ちゃんを見る目で流れたようだな。
それから、一時限目が終わると、三美ちゃんはバカなのか、銀次を目の前でジロジロと見ていた。
「何?ガンくれてんの?」
「い、いえ、銀子さんは本当に女の子なんですよね?」
慌てる姿は本気で不思議がっているが、銀次はそれが気に入らないのか?笑顔で言っていた。
なのに、三美ちゃんはバカなのか更に言う。
「次の時限は体育なんですけど………更衣室は男女のどちらを使われるのですか?」
それに苛立った椿達はキレた!?
「三美ちゃん、銀ちゃんが女だって分かんねぇのかよ!!」
「まあ、椿。待ちなよ。あーしにいい考えがあるからさ」
「冴、アンタ何を考えてんよ?」
「苺だって分かってんでしょ?」
「ああ………アレ?」
3人は何を考えてんのかは分からないが、ロクな事は考えてないな。
「着替えようか?」
「椿さん………先生も?」
「そうだよ。ここで着替える?」
の、椿の言葉にクラス中が拍手!
だよな~。ここは男が多いから。
「更衣室に行きましょ!」
3人に言って、三美ちゃんは銀次も連れて行った………。
俺は………とりあえず、田代達とクラスの中で着替える事にした………。
「なあ、田代?ココって女子の数が少ないのに更衣室なんてあんのか?」
「あるでおじゃるよ。でも、覗きに行ったら、椿殿達にボコボコにされた上に金を取られましたぞ」
「ケツの毛まで抜かれちまうッスよ」
「山田、お前は普通にしていろ」
「ういっす。丸、後でコンビニに行こうぜ」
「金ちゃんは何か買ってくる物はありますか?」
「無ぇよ」
「ゴムですか?自分は………ブホッ!」
俺は丸を殴っていた。
その場で丸は沈黙した。
「でも、椿達は何を考えてんの?」
「フクロでおじゃるね」
「きっと、ボコリッスよ!」
田代と山田に聞いた俺がバカだった様だな。
「んで?体育は何をするんだ?」
「野球でおじゃる」
「バスケッスよ!」
「カーリング」
丸が復活したが、殴られすぎて訳の分からん事を言っていた。
「スベるのはお前の頭だけにしておけ」
本当に椿達は何を考えているんだ?
「チース!」
そこで、誰かが………リーゼントにサングラスの小太郎が入ってきた。
「あれっ?金ちゃん、銀ちゃんは?」
「小太郎、銀次が女になったのは知っているのか?」
まさか、小太郎は知らないだろう。
「昨日の夜にコンビニで会って話しをしたぜ」
「待て!何でお前まで知っている!?」
「見りゃ分かんだろ?金ちゃん分かんなかったの?」
ドン引きの小太郎に俺はイラッとした。
次回から女子更衣室編です。三人称になりますが、笑ってやって下さい。




