31 仏恥義理!
それから、俺は三組の敵を倒した。その数は20人を越えた。
でも………俺は負ける気がしない。
倉庫の前ではマーチンが立っていたじゃねぇかよ。待っていてくれるなんて嬉しいぜ。
「ヘヘヘッ!随分とボロボロじゃねぇかよ、金ちゃん。ヒャハハハハッ!」
笑っているマーチンを俺は睨んでいた。そんな奴は俺を手招きした?
「来いよ。まだ、主役が来ていないからよ」
「俺じゃねぇのかよ?」
「いーや、お前はその中の1人だ」
「なら、早く椿に会わせろ」
「来いよ」
俺は奴について行く………。
「金ちゃん!?」
「椿!?」
首輪を付けられた椿が倉庫の2階に居た!?
気付けば1階には50人以上の兵隊!………そして、俺の高校の2年が30人入って来た。
そんな中、三山が前に出る。
「マーチン、タイマン張るんだろ?早く見せてくれよ」
パーカーの男………三山が笑っている。コイツ………ナナを狙っていたよな?ココでケリをつける………と、言いたいが、余りにも数が多すぎるぜ。
まあ、俺は「仏恥義理、上等!」だからな。
「来いよ、マーチン」
俺は革ジャンを脱いで、Tシャツになる。奴も学ランの上着を脱ぐ………。
「楽しいな~、金次。今夜が初めて、伝説の金ちゃんが土を舐める日だ」
「出来んのかよ?お前、二度も俺達にやられてんじんゃんよ」
マーチンはいきなり拳を振るってきたが、俺は一度拳を喰らってやった。が、俺はその腕を掴んで、ニヤリと笑うと顔面に俺の最高の拳をぶち込んでやった!
よろけるマーチン………相変わらず弱ぇな。
「どうした!マーチン、俺はまだまだやれるぜ!!」
鼻血を流すマーチンは俺を睨んで、叫んだ!
「金次!上等だよ!!殺してんよ!!」
奴は何度も殴りかかるが、俺はそれを受けながら殴り返す。それが俺のタイマンの仕方。躱す理由なんていらねぇ!
「クソッ!………金次、テメェのせいで全てを失った気持が分かるか!?」
2年は動かない………コイツは………マーチンは試されているんだ。
「知らねぇよ!椿を返せ!」
「クソッ!クソッ、クソッ、クソッ!」
マーチンは追い込まれている。………多分、コイツは上に立てるかどうか?それを見極められている状態なんだろうな。
友達でもなく、上に立つのでもなく、弱い自分と戦っているんだ。そして1人で………周りと戦っている。
でもよ~、そんなの関係ねぇ!!椿を………俺達の仲間を傷つけたんだからよ!!
「来いよ。格の違いを見せてやんぜ!」
俺は構えて………アイツの拳―――ナイフ!?
クソッタレ!俺は躱すと、後頭部に電気が走った!?
誰かがバットか何かで………殴られたのか!?
「最初からこうすりゃ良いんだよ、マーチン。タイマンなんて、流行んねぇつーの。ハハハッ!」
三山に殴られたのか………多分、脳振盪を起こしてんのかもな。身体が動かねぇ………。
「テメェ!三山!オレとのタイマンを邪魔すんじゃねえ!」
「タリィ事を言ってんじゃねぇよ!」
そして………2年は帰って行ったと同時に俺とマーチンは倒れた。
❤❤❤
気付いた時には俺は鎖で縛られていた。
「金ちゃん………金ちゃん!しっかりして!」
椿が………目の前に居る?いや、椿の膝の上で頭を乗せられていた?
「ヨー、金ちゃん。気分はどうだい?」
三山が………見下ろしている。
そして、その傍にはボロボロになったマーチンが倒れていた………。
「………テメェ………!」
「銀次とナナを………三郎を呼べよ。奴等には色々とやり返したい事があるからよー」
俺は鼻で笑った。
「お前………負けるぞ」
俺は腹を蹴られた!
「1人で来るなんざダセぇな?しょせんは数だよ!そうだろ?」
連中は笑っていた………。
「他の連中も集まってんぜ。100人超の数を相手に勝てんのかい?勝てねぇだろ!ハハハッ!」
皆も笑っている………だから俺も笑ったぜ。
「ダッセェぜ!数じゃねぇ!………拳の堅さが勝負を決めんだよ!!」
皆が黙り………三山が顔を近付けてきた。
「へぇ~」
バットを地面に叩きつける三山。
「憶えておけ、金次!このバットが俺様の拳だ!!」
言って、椿の髪を引っ張っる!?
「椿………ナナを………京極を呼べよ」
「………呼んでどうするの?」
椿は折れていない。だが、どうしようもないのは確かだ。
スマホを椿に押し付ける三山……。
「金ちゃん………」
銀次………。
「呼んでやれよ。俺達の最強のレディをな」
俺は笑みを浮かべると………椿も頷いて微笑んだ。




