29 来ちゃった❤
僕、銀次は仕事が終わってから、ナナちゃんと僕の部屋に戻った。
「ナナちゃん、制服のまま金ちゃんの部屋に行こう❤」
「う~ん………でも、パパさん達は大丈夫?だって、今夜は新人の歓迎会をするって言っていたよ。まあ、金ちゃんの所にケーキを持って行きなさいとは言っていたけど」
「大丈夫。それより、制服で行こうよ。それとコスプレセットも持ってさ」
「そうだな………」
ナナちゃんは僕のクローゼットの中を探る。
「なんか………急に仲良くなって金ちゃんは焦っていたね?まあ、金ちゃんは銀ちゃんの彼氏だから、諦めたけどね」
そう。ナナちゃんは諦めてくれたけど、最後に選ぶのは金ちゃんって決めているんだ。
「ん~………やっぱり、この制服で行こうよ。皆も喜んでいたし、金ちゃんにもじっくりとみて貰いたいしね❤」
「ナナちゃん、そうだね❤」
僕とナナちゃんはケーキを持って、窓を開けると、金ちゃんの家に飛び移って入った………。
❤❤❤
俺は驚いた―――訳でも無く。鼻血を出していた!!
「銀次、ナナ、玄関から入れ!」
クソッ………この制服はスカートの丈が短いからパンツが丸見えなんだよ!しかも、入ってくる時に丸見えで………でも、この2人は元、男なんだよな………。
「ねえ、金ちゃん。この制服は好きでしょう❤」
そこで、言った銀次がナナとターン!
クソッタレ!エロ過ぎなんだよ!
「う、うるせぇ!銀次達は黙って座っていろ!俺は………鍋を持ってくる」
クソッ~………何で気付かれた?て言うか、何で元、男ばかり集まんだよ!
俺は鍋を持って来て、テーブルに置いた。蓋を開けると、夏前で熱いからクーラーを点けた部屋なのに。中の温度が高い。コレは勉強で学んだぞ。人口密度ってやつだよな?銀次が言っていた。
「わあー、美味しそう❤」
「金ちゃんって料理も出来るんだね❤ナナも教えて欲しいな❤」
「そうか………まあ、いいから食え」
俺達は鍋を突きながら、昼間の話をした………。
「そんで、三山って奴はドコに居んよ?」
「多分、マーチンって奴と一緒に居る。場所は例の倉庫だと思うよ」
ナナは真剣な口調だった。コレは本当に居るな。確信がある。
「ナナ、ケリをつけるか?」
「うん。金ちゃん、じゃないと色んな人が困るから、殺らないといけない」
「所で、ナナは何で女の子になったのか、もう一度聞かせてくれ」
なんか、本当にナナの気持を知りたかったんだ。
「椿………みたいになりたかったの」
「アイツ………みたいに?」
女の子にって事か?
「ナナは昔は暗くて………知り合いのゲイバーの人に誘われて、断れずに行ったの。その………知り合いって言っても、スカウトを受けたんだけどね。その子供の時から大人の女の人に見えていたから。アレは………中学2年の夏かな?」
「そんなに昔から大人っぽかったのか?」
「うん。それで、化粧を試しにしてみたら………女の人になったの。その時、椿みたいに皆と仲良くなったし、なんか性格まで明るくなって、銀ちゃんみたいに………その、恋をしてみたいって考えたの。なんか銀ちゃんが恋をしたらもっと美しくなるって言うし❤それで、椿に………彼女みたいに明るい女の子になりたいし、昔みたいに椿と仲良くなりたかったの」
「良いんじゃねぇの?楽しく生きる為に自分を変えるなんて、高校デビューと一緒みたいだしな。だったら、昔からの知り合いにも認めて貰いたいぜ。でもやり方がどうにかならなかったのか?」
「そうだよね。金ちゃんなら、きっとそう言ってくれるって銀ちゃんが言っていたよ。でも、金ちゃんにそこまで言って貰えるなんて………嬉しい❤」
ハニ噛むナナは少し泣いていた。
「まあ、片を付けるから楽しめよ」
俺なんかにはそれしか言えねぇが、楽しけりゃ勝ちなんだよ。誰にも迷惑を掛けなきゃな。
それから、俺達は鍋を食い終えて、まったりとしながらジュースを飲んでいた。
そこで、銀次がケーキを出した?だったらチコも呼んでやるか。
そして、呼んだらチコは大喜び。女の子の胃袋はケーキには弱いらしい。
「フフッ、チコちゃんってカワイイね❤」
「ナナちゃんも美人だよ❤」
チコは嬉しそうだな。
「銀次、ナナ、この後ちょっと外に出ないか?」
「良いよ。椿達も今夜は外に出るみたいだから」
「チコも行きたーい!」
「ダーメ!お前は家で留守番」
「むー!」
むくれるチコ………でも、チコを連れ出したら母ちゃんに殺されちまうよ。
俺は黙ってケーキを食う………。




