28 新しいバイト?
家に帰ってから鍋を作っていたが、意外と料理は好きなんだよな。でも、なんか隣の銀次の家がザワザワしている?何かあったのかな?
「ねえ、お兄!!」
「チコ、どうした?」
なんかチコが慌てているが、俺が料理をしているから驚いているんじゃないぞ。それに、チコも俺の料理を食べて納得しているからな。
「銀ちゃんの家の喫茶店に行列が出来ているの!!」
「何時もの事じゃねぇかよ」
銀次も昔から女装してバイトをしているのもあるが、上の姉ちゃんも美人だから、男女問わずに人気のある喫茶店だった。メシも美味いし、値段も学生でも払える位リーズナブル。だから、繁盛は昔からしているのは知っている。だから、八百屋の俺の家も銀次の店に野菜を卸しているし、他の商店街にも卸していた。
何も変な事なんて………あっ!?
「チコ………」
「なに?」
「新しいバイトが入っていないか?」
なんか嫌な予感がする。
「うん。だから、凄いの。ナナちゃんって言うんだって。すっごい美人だよ」
「あの………チコの方に兄ちゃん達の情報は入っているか?」
「うん!ナナちゃんがお兄を好きなのもね❤銀ちゃんを泣かすなよ~❤」
うざってー………イタズラなチコの笑みがうざってー………。
「あのな………やめてくれよー」
「何で?モテモテじゃん❤」
「だって、ナナも銀次も元は男だぞ?」
「良いじゃん、今は女の子だもん❤」
うわ~、嬉しそう………。
「そうだよ、金次。チコの言うとおりだよ」
母ちゃんまで………参加すんなよ!
「おいおい、母ちゃんまで何でそうなんだよ!俺達はナナと仲間になっただけなんだよ!」
「金次、2人とも嫁に貰ってやりな」
「それ、良いかも❤」
言いながら、母ちゃんとチコは笑っていた………。
俺はそんな2人の言葉が気になって、思わず銀次の店を覗きに行った……。
窓からそっと覗くと………。
凄い人気だぞ!?行列の先には、胸を強調した様な制服の女性が2人!!銀次とナナじゃねぇかよ!?しかもすっごい人気だぞ!皆が2人を見ている。しかも女の子も沢山居るし、男は鼻の下を伸ばしている。なんの店だよ!?
まるで、アイドルみたいだな。
そして、その客の中には、山田、田代、丸の3人が居た!?
「何で3人が………俺を誘えよ!!」
銀次もナナも看板娘と化しているぞ!
何で………俺を誘わない?いや、誘われても困るけど………それでも、何で誘わないんだよ!!
そこに椿達が入ってきたー!?
「銀ちゃん、ナナ、遊びに来たよ」
「あーし達にはもっと早く言ってくれれば良かったのに」
「そうだよ。面接をしていたなら、何も帰りに言わなくても良いのに」
冴も苺も知らなかったのか………いや、まさか面接をしていたって、銀次の親っさんか!?銀次も何も言っていなかったぞ!?
「うん。バイトが決まっていたんだから、もっと早く言えば良かったね❤」
俺は頭から壁に突っ込んだ!!
「リンリンで働くって何時決まったの?」
「この間のタイマンの後だよ。学校の件は知らなかったけど、パパが商店街でスカウトしていたの❤」
「そうだったんだ………似合っているよナナ❤冴、苺、パンケーキ食べよ」
椿を先頭にテーブルに着いたが、俺は………のけ者じゃん!
言って、ワイワイとしているのを見ていると、俺は何かハブられているみたいで泣きそうだぞ!
俺は1人………悲しげな気分で帰ろうとした。所で、誰かが俺の前に立っていた?
「金ちゃん、どうしたんよ?」
「こ、小太郎!?」
「なんだ、一緒に入ろうぜ」
クッ!………泣きそうだぜ………お前が居てくれて。俺は小太郎の優しさに負けた………。いや、感謝していた。
2人で店に入ると、銀次が近づいて来た!?
そんなに胸を揺らして………それってチチ袋ってやつだろ?見た事はあるが目の前に………その制服エロ過ぎだよ!
あれっ?俺は嫉妬してんの?バカじゃねぇの!!俺は何を考えていんだよ!
「金ちゃん、小太郎、コーヒーで良い?」
「おう。銀ちゃん、ワイはコーヒーで、金ちゃんはアイスコーヒーを頼むよ」
「うん❤じゃあ席に着いて待っていてね❤」
小太郎の注文の後、俺に銀次はウインクしていた。
俺達は銀次に促されて席に着く。スカートの短さが気になって………イカンイカン!
フリルとリボンが多く………制服としては女の子向けだ。
でも、ほんのちょっと前まで男だったんだぞ!誰よりも手が早く、相手をボコる事を自慢する様な男だぞ!!
本当に男だったのか?
そんな俺のテーブルに1枚の紙が銀次から届けられた?
読んで………俺は閉じてポケットに突っ込んだ!
「金ちゃん、顔が赤いぞ?」
「いや、気にすんな!」
紙には………「今夜は制服を着てパーティーしよう❤」の文字!
鍋パーティーの事だよな?
そうだよな?そうだと言ってくれ!!




