15 動き出す危険な歯車
夜になり、俺はスマホの前で座っていた。
銀次は今は女でも男………いったい俺はどうしたら良い?いや、アイツの気持にどう答えたら良い?
「お兄、どうしたの?」
「チコ、部屋に入っときはノックしろ」
「したよ。それより、冴ちゃんと苺ちゃんが来てんよ」
「2人が………分かった」
そして、冴と苺が俺の部屋に入って来た。
「どうした?」
「金ちゃん、あーし達は椿の事をどうすれば良い?」
冴の第一声に俺は何かあったと気付いた。
「何があったんよ?」
「京極って奴を知っている?」
「最近、よくソイツの名前を聞くな」
「その京極って奴が椿を探しているの。何でも椿の前の小学校の同級生らしくて、金ちゃん達は知らないと思うけど………こっちに引っ越す前の学校からの知り合いだからなのか、椿を昔から追い掛けているの。だから拉致られる前に何とかしたくて………」
「………ケンカをするか」
俺はスマホを手に取ると、小太郎に連絡をする………。
(おう、金ちゃん、どうした?)
「小太郎か?ケンカすんぞ」
(なら、田代に調べさせんよ。ドコの者よ?)
小太郎は楽しそうだな。声が弾んでいるよ。
「京極って野郎だ。確か四高だっけ?椿が狙われてんよ」
(四高か………工業高校だったな?)
「なんかあんのか?」
(銀ちゃんがもめていたぜ)
「何時からだ?」
(中学ん時からだ。やんなら少数精鋭の方が良い。2年がワシ等を狙っているからな)
「んじゃ、俺と銀次。んで小太郎に田代達の6人で行くぞ」
(あいよ。んじゃ週明けにでも行こうぜ)
そこで通話を終えて、冴と苺を見た。
「あーし、確か知っている限り、京極って奴は30人位のグループで族をやっているって聞いているよ」
「苺も聞いている。なら、学校に行くんじゃなくて、溜まり場に言った方が良い手かもよ」
「そうだな。苺の言うとおり、その方がボコボコにするのには面倒な奴を相手にしなくて良いかもな」
色々と面倒だが、クラスで頭を張っている以上は仕方ないな。
「ヨシ!集会の場所のルートを調べさせよう」
俺は田代達に集会ルートや、溜まり場を調べさせる………。
2人が帰った後、俺は銀次を呼んだ。
すると銀次は窓から入って来た!?
「お待たせ❤」
Tシャツ1枚でパンツをガン見せの銀次に、俺は何時もの銀次だと思った。昔から男としてトランクスで来ていたからな。
俺は頭をかきながら。
「銀次、お前は女のアレって言うのが無いのかよ?」
「いいじゃん。僕は金ちゃんのなんだし」
もう、放っておこう。
「とりあえず、話しを聞け」
俺はさっきまでの事を話しをした。
「なる程、椿も大変だね。殺る?」
「ああ。シメておかないとな」
「でも………その京極って奴は………何か変だね?」
「何がだよ?椿を狙ってんのは変わんねぇだろ?」
考えている銀次に俺は聞き返した。
「その京極って男なの?」
「……………?」
確かに誰も男とは言っていないな?
「銀次、何か知っているのか?」
「椿が女に付きまとわれて困っているって言っていたの」
「………マジ?」
銀次は頷いた。
つまり、何か?椿は女に?
「その、女が女に夢中になるのか?」
「女同士ってすぐにそうなるよ。だって妊娠しないから」
そうだったのかー!?
「銀次、何でそんな事を知っている!?」
「僕の姉ちゃん、女に告白されていたもん」
「百合なのか?そんな世界観があるのか?」
「結構あるみたい。女の子同士って。あっ、お姉ちゃんの話しではね」
………俺の知らない世界が………。
「まあ、いいや。女で男共を支配しているなら、全部やっちまえば良いじゃん」
「まあな。でも、俺は京極って奴を何とかしないといけないな。椿達も連れて行こう。こう言うのは本人の口と拳で黙らせなきゃいけないし、男共は俺達がやるからよ」
意外な方向に行っているな………俺は今回の件を解決出来るのか?




