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金ちゃんカッコイイ! 俺の相棒は高校デビュー  作者: 八神 月影


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13/34

13 やっと1人になりました

 皆と別れて、俺は静に1人で部屋の中に居た。

 銀次達はレディースゴッコとかでどっかに行ったから、今は俺は1人だ。

 そんな俺の部屋にチコがやって来た。


 今は1人にしてくれ………。


「お兄、銀ちゃんとドコまで行った?」

 うわ~、スゲえ楽しそう。

「うるせぇ」

「教えろよー」

 俺はチコに身体全体で絡みつかれて、コブラツイストに近い格好になっていた。

「分かったから、絡むんじゃねぇ!」

「銀ちゃん、どんな感じ?」

 離れて、何か偉そうに言うチコにココまでの話しをした。すると、まあ嬉しそうにしていたよ………。

「次はしちゃうの?」


 俺はチコにデコピンをした。それでもチコはニヤけていた。


「お前は何を望んでいる?」

「お兄の幸せ」

「本音は?」

「ゴシップ」

 溜め息しかでねぇ。

「それで?お前は銀次に何を聞けっていわれているんだ?」

「分かっているなら、キスをした時の気持ちを教えろよー」

 

 手にはスマホ………筒抜けか。


「ご免、バレた」

 本人を前にして悪びれないんだから幸せだよなー。

「それより、銀ちゃん来るって」

「オイ!来んのかよ!?」

「そうに決まってんじゃん。ドタバタ・コメディってやつ?」

「………お前等………」

 チコは言うだけ言って去った。

「何なんだよ?………」

 俺はジュースの缶を手に取り飲んだ。


 そして、少しするとチコが戻ってきた?

 しかも、パジャマ姿の銀次を連れて来た!?

「何だよ?お前、今日は変だぞ?」

「お兄、そんな言い方は良くないと思うよ?」

「チコ、お前は黙っていろ」

 俺が言うと、チコは口を尖らせた。

「銀次、お前が俺を好きなのは分かった。それに、それだけの考えがあって女になったのも認める。でも、いったい俺にアプローチを仕掛けてどうする?」

「金ちゃんがボクを好きかどうか知りたいの?」

 不安げな表情を浮かべる銀次。俺はそんな銀次に溜め息をついた。

「………好きだよ」

 やっぱり、男としては逃げられずに、答えるしか無いよな。

 銀次は………顔を赤くしアワアワしてんぞ!?

「お、オイ!何だその表情は!?」

 すると、銀次はハニ噛んだ顔になった!?


「キス………金ちゃんからしてよ」

「チコの前で?スマホのカメラを向けているバカな妹の前で?」

「大丈夫!記念はチコが撮って上げるからさ!さあ、ズズイッとしちゃって!」


「いい加減にしろ!!」


「何でよー。早くしちゃえよ」

 俺はチコの襟首を子猫の様につまんで部屋の外に出した。

「なあ、銀次?こう言う事は焦るもんじゃないんじゃないか?」

 すると、銀次は泣きそうになる。

「う~………金ちゃん、ボクの事が嫌いなの?」

「違うだろ。俺はそれなりに………もっと仲を深めてからって言うか………何だよ!?」

 ニタリと笑っていた銀次に俺は怒鳴った!!

「乙女だね❤」

 もう、いい。

「好きに言ってろ」

「金ちゃん、男と女が2人でこうしているって事は、そう言うのもOKって事なんだよ❤」

 何でコイツは大人な考えなの!?

「頼むから、静にしていろ」

「でも、でも………キスぐらいは良いでしょう❤?」

「じゃあ、銀次からしろよ」


 ―――チュッ❤


「お前………本当にしちゃうのね?」

 俺のセカンド・キスまでされちゃったよー!?

 頭を抱えていると、銀次がその胸に抱き寄せたのは何で?

「何か悲しい事でもあったの?」

「もう、諦めました………」

「こんな時はゆっくり寝よう。もう、深夜の1時だから」

「変な事をしないよな?」

「もう❤それは女の子のセリフ❤❤❤」


 俺達は2人で布団の中に入って………横になったけど………。ドキドキの夜の中、俺は夢を見る事にした。


 でも、眠れねぇー!!


 隣からいい香りがすんぞ!?

 男のむさ苦しい香りじゃなくて、何か花の様ないい香りがするー!!

 隣を見ると………銀次の寝顔!?

 綺麗だ………なんか俺はドキドキしているぞ!

 このままじゃマズい!!

「な、なあ、銀次?俺は床で寝るから」

「………………」

 寝息が聞こえる………そっと、俺が布団から出ようとする………瞬間!?強い力で背中を引っ張られた!?

「お、オイ!―――ワプッ!?」


 俺は………銀次の胸の中に………抱き枕にされていた。


 もう、今日は良いか………そんなに邪険にする必要なんてないしな。

 黙って寝ちまおう。


 俺は無言で目を閉じた………。


 色々とあったな~。でも、それは俺が慌てているだけで、意外とこれも今は普通なのかもな………。

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