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3.侵入者

その時だった。

見知らぬ男たちが侵入してきたのは。

裏口から入ったのだろうか。

考え事をしていて、気づかなかった。

エリオットの研究を盗みに来たのか。

アイリスは、実戦の経験こそないが、戦闘訓練は受けている。

父親の悪評のせいで、工作員の仕事につくしかなかったのだ。

その際に、魔術も攻撃の手段として学んだ。

侵入してきた男たちは、銃を持っていたが、結界で防御できる。

二人なら、なんとか対処できる。

銃口を向けられていたが、アイリスは、片方の男に風の魔法を放った。

男の銃を持った腕が、切り落とされる。

発砲された銃弾を、身を伏せてかわした。

「そこまでだ。博士の身が心配なら、抵抗するな。」

物音を聞いて心配したエリオットが、研究室から出てきてしまったのだ。

もう一人の無傷の男がエリオットの体を拘束している。

アイリスは、無言で男に魔法を放った。

男の首が落ちる。

そのときだった。

それまでうずくまって呻いていた、腕を切り落とされた男がこちらに向けて

発砲した。

利き手ではないのだろうが、この距離だ。

避けられない。

結界を張る間もなく、銃弾が当たるのを覚悟した。

しかし当たった感触がない。

エリオットがアイリスをかばって、撃たれたのだ。

腹に当たったのか、出血がひどい。

アイリスは、撃った男に向かって魔法を放った。

今度は手加減なしで命を奪う。

私は、攻撃魔法は使えても、治癒魔法は使えない。

どうしたら......。

答えはわかっていた。

このまま父を見殺しにする。

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