第76話 食後?
「さて、なににしようかな。 やっぱりミックスフルーツサンドかな? うーん、3種のベリーサンドも気になるな。 あ、ランチセットもあるんだ。 ランチは2時まで? 今は。。あ、まだ間に合う。じゃ、これにしようっと。 貴方は?」
「だからオレはもう腹いっぱいなんだって。」
「じゃ、これで良いでしょ、フルーツプレート。これなら果物だけだよ?」
「いや、流石にそれはそれでつまらないだろ。いいよ、それならミックスフルーツサンドにするよ。」
「ふふーん? 実は最初からそれ狙ってたんでしょ?」
「違うって、せっかくフルーツサンドが有名って店に来たのに、フルーツ盛り合わせなんてキャバクラの定番みたいなの頼んだってしょうがないだろってことだよ。」
「カマクラ?」
「いや、カマクラじゃない、キャバクラ。カマクラとか言われると、良い国作ろうキャバクラ幕府みたいになるから止めてくれないか。」
「あの・・ちょっと何言ってるかわからないわ。」
「・・あ、すまん。」
「まぁいいわ、とにかく、貴方はミックスフルーツサンドね? すみません!」
ネコ娘が大きく手を挙げた。
「はい、およびですか?」
「注文お願いします。 これ、ランチセットの2種類のサンド、ハーフアンドハーフセット。ミックスフルーツサンドと3種のベリーサンドでお願いします。あ、飲み物はレモンティーで。 あと、ミックスフルーツサンドを一つ。」
「はい、かしこまりました。」
「いくらハーフアンドハーフだからって、今からランチセット食べるってのは凄くないか?」
「えー。さっきのは本当に栄養補給でしょ。だって、塩味の肉だよ? 柔らかいって言ってたけど、逆に煮込みすぎて味がなくって、そこに塩入れただけでしょ? あれじゃタンパク質と塩分補給しか出来ないわよ。」
「まぁ、体動かして、トレーニングしてる人たち向けの食事なんだから、その方が良いんじゃないのか?」
「アタシは別にそれが悪いなんて言ってないわ。 目的にはあってるんじゃないの? アタシが言いたいのは、アタシの目的に合ってないってことよ。」
「贅沢な物が喰いたいって目的だからな。」
「ちょっと、そういう下種な言い方は好きじゃないわね。そうね、心が満たされる食べ物が食べたいってだけよ。」
「同じじゃないか。」
「全然違いますー。」
「お待たせしました、ランチセットとミックスフルーツサンドです。」
店員が大きなトレーを持ってやってきた。
「すごいな、ランチセットってサラダも付くのか?」
「ヘルシーでしょ?」
「・・いや、量の問題で・・。」
「ヘルシーでしょ?」
「あぁ、ヘルシーだ。すっごくヘルシーだ。」
「ちょっと、なんで棒読みなの??」
「ほら、食べようぜ。美味そうじゃないか。」
「そうね、いただきますっ。」
さて、折角頼んだんだから、オレも頂いてみるかな。 パクっとな。
「ふぅん、思ってたより甘くないな。フルーツの甘味でちょうどいい感じだ。」
「こっちの3種のベリーは、もう口の中ベリーでいっぱい、サンキューベリーマッチって感じよ。」
「キミ、そのちょいちょいオヤジギャグ挟むの、なんなんだ?」
「オヤジギャグって、アタシが言いたいんじゃないのよ。わざわざ貴方に合わせてあげてるんでしょ?」
「はいはい、そうですか。それはそれは、ありがとうございますね。」
「でた、また棒読み。」
「ほら、いいから、喰おうぜ。 ミックスフルーツサンドもうまいぞ?」
オレはかなり腹パンになったが、ネコ娘はペロっとランチセットを平らげて店を出た。
「ふー、かなりお腹いっぱいになったね。」
「かなりじゃない、満腹だよ。もう腹いっぱいだ。」
「じゃぁ、市場寄って果物買って宿にもどろうか?」
「はぁ? なんで腹いっぱいなのに、まだ買うのかよ?」
「デザートは別腹、って言うでしょ?」
「いやいやいや、今フルーツサンド喰ったばっかりだぞ?」
「いいじゃない、食べられなかったら冷蔵庫入れとけば良いんだし。ほら、行こう?」
なんだか今日は、ネコ娘に引っ張りまわされてる感じだな・・
市場の果物屋でブドウみたいな形だけど青い実の付いてる果物を買って宿に戻った。
「色んなところ行ったんでちょっと疲れたね。」
「あぁ、まぁ、途中馬車で移動したけどな。」
「移動で馬車にも乗ったけど、あの展望台の階段は結構きつかったよ? でも、おかげで、上で食べたソフトクリームが美味しかったから、結果オーライかな。」
「だな、あの階段はヤバかったな。」
「で? 今日はこの後どうするの?」
「何もないぞ、報告もしに行ったし。」
「じゃあ、夜、貴方が言ってたウメさんとかが居るっていう屋台に行かない?」
「え?屋台? 行きたいのか?」
「屋台っておもしろそうじゃない。ウメさんにも会ってみたいし。」
「まぁ、オレは全然構わんけど。じゃ、晩飯兼ねて屋台行くか。」
「そうしよう。じゃ、それまでちょっと休憩ね。」
ネコ娘の方を見ると、既にベッドに横になってる。
「なんだよ、ほんとにいつでもどこでも寝るヤツだな。」




