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レジェンド探偵 ASAKURA ~俺のハードボイルドに触れると火傷するぜ(俺が)~  作者: Sakamoto9


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第74話 宮殿の食事

「じゃ、もう少しこの辺ブラついたら宮殿へ向かうか。」


「うん。」


展望台を降りて門の近くまで来てみる。


「市場とかとは雰囲気が違うね。とにかく荷車が多いよね。」


「あぁ、それに、旅装束の人も多いよな、やっぱり。」


「国境って感じがするよね。」


「あぁ、独特な雰囲気だな。」


「なんだかちょっとした旅行気分にもなるわね。」


ネコ娘は楽しそうに周囲を見渡してる。


「朝倉殿、朝倉殿!」


門の方から衛兵が小走りに駆けてくる。


あれ? オレ、何かしたか?


「朝倉殿、任務お疲れ様です。」


衛兵がアサクラの前で敬礼した。


「あ、キミは確か、前回宮殿まで馬車を手配してくれた衛兵さんだね、ガラハッド騎士団長も迅速な対応だって喜ばれてたよ。」


「お役に立てたのなら光栄です。 本日は何かありましたか?」


「いや、そういうことじゃなく、ただ単に街の中を見て回っているんだ。 門の近くは独特な雰囲気があって、面白いところだな。」


「はい、この辺りは、外の世界の香りを感じる場所だ、なんて言われます。 ところで、この後はどちらへ行かれるご予定ですか?」


「このあと、ガラハッド騎士団長に報告に行く予定だ。」


「それでしたら、今ちょうど定時巡回の馬車が宮殿へ戻るところですので、同乗されますか?」


「え?いいのか?」


「朝倉殿はガラハッド騎士団長の特命担当ですから、当然ですよ?」


「そうか。それじゃ折角だから、同乗させてもらうか。 あ、これは助手のニーニャだ。」


「彼女は前回もご一緒でしたよね?」


「あら、覚えていてくれたんですね。今は任務の都合上、これを拝命してます。」


ネコ娘が衛兵に宮殿広報のIDを見せた。


「は。ご苦労様です。 馬車は間もなく出発しますので、こちらへどうぞ。」


衛兵に案内されて、門の警備詰所のようなところの裏へまわると騎士団の連絡用馬車が止まっていた。


「アサクラ殿とニーニャ殿、ガラハッド騎士団長の特命担当のお二人だ。宮殿までお送りしてくれ。」


衛兵がそう言いながら馬車のドアを開けてくれた。


「それでは出発します。」


乗り込むと直ぐに馬車が動き出した。


外では衛兵が敬礼しながら見送ってくれている。


「なんだか偉い人になっちゃったみたいだね。」


「最初から、そう言ってるだろ。オレは、孤高のレジェンド探・・。」


「まぁ、そうよね、ガラハッド騎士団長の特命だもんね。みんな気を使ってくれてるのよね。」


「あのな、人が話してるときには上から被せるな。 あと、勝手に納得するな。」


スムースに馬車が進み、10分ちょっとで宮殿についた。


「朝倉殿! ニーニャ殿!」


宮殿に入り、騎士団詰所の脇で馬車を降りると、後ろから声がした。


「あ、ガラハッド騎士団長! こんにちわ。」


ニーニャが駆け寄っていく。


「お疲れ様です、ガラハッド騎士団長。なにかあったのですか?」


「いやいや、今まで騎士団の剣の鍛錬があって、それを見てただけじゃよ。それより、貴殿達こそなにかあったのか?」


ガラハッド騎士団長が腰の剣をカチャカチャ鳴らしながら言った。


「まだ確証はないが、少し気になる話があって、念のために報告しようと思って。」


「ほほう、そうか。 お、丁度良い、これから一緒に昼飯を食べながら話を聞かせてもらおうか。」


昼飯、という単語を聞いたとき、一瞬ネコ娘の目が輝いたことを見逃さなかったぞ。


3人で近衛団長室へ入る。


直ぐに紅茶が3つ、応接ソファーに運ばれてきた。


ネコ娘は鼻をヒクヒクさせて香りを楽しんでる。 これは食事、相当期待してるな。


ガチャ


ドアが開いて食事を載せた配膳台車が入ってきた。


テーブルの上に、大きな黒パン、肉の塊が入ったスープ、野菜の酢漬けのようなものが並べられた。


「さ、遠慮なくどうぞ。」


ガラハッド騎士団長が両手で料理をさした。


「ありがとうございます、頂きます。」


早速ネコ娘が黒パンを手に取った。


「・・・ん?」


そのまま黒パンと格闘が始まったようだ。


「ふふふ。硬いじゃろ、黒パン。これが騎士団名物の岩石パンじゃよ。指と顎の鍛錬になるってな。わははは。」


そういいながら、ガラハッド騎士団長が自分の黒パンを小さくちぎった。


「ふんっ」 


ブチッ


ネコ娘も本気モードになったようで、黒パンの端がちぎれた。


「え? え? ほんとに硬い・・」


今度は口の中で格闘が始まったらしい。


「黒パンはこうやってスープと一緒に食べるんじゃよ。」


ガラハッド騎士団長がちぎった黒パンをスープに浸して口に放り込んだ。


直ぐにネコ娘もそれを真似てスープに浸したパンを口に入れる。


なるほどな、やってみるか。


これをちぎって・・ いや、マジで硬いな。 で、パクっとな。


かなり塩が濃いスープだな・・。


「喉が渇きそうなスープだな。」


「わははは。 これは騎士団用の食事じゃからの。汗をかくんで塩分補給のために塩気が多いんじゃよ。」


「そういうことか、アタシもなんでこんなに塩っ辛いんだろうっておもってた。」


「栄養補給と体力向上が目的の食事じゃからの。機能性の方が味よりも重要なんじゃよ。」


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