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レジェンド探偵 ASAKURA ~俺のハードボイルドに触れると火傷するぜ(俺が)~  作者: Sakamoto9


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130/131

第130話 支払い

「えっと、それじゃ、あっさりした感じなんだけど、コクがあって、後味が良い、っていうのは?」


「それでしたら、赤ヒレと川マスと平貝を海藻ベースですかね。」


「はぁ? なに、この汁の魚って、そうやってブレンドするのか? それはもうムリゲーだな。」


「それぞれの魚の出汁は、それぞれちゃんとみんな違うんです。そして、その組み合わせは無限大。それを楽しんで頂くのが魚介汁麺なんです。」


スタッフが両手を広げて熱弁した。


もうある意味、食の宗教ちっくな感じになってないか、これ。


「・・まぁ、それなならオレもおススメを頼みたいな。 オレは、ガッツり魚介のパンチが効いたものが良い。」


「それでしたら、湖パーチ、岩カマス、みなみエビで魚節ベースがお勧めです。濃厚な魚介が楽しめますよ。」


「よし、じゃぁ、それにしよう。」


「はい、赤ヒレ、川マス、平貝の海藻ベースと湖パーチ、岩カマス、みなみエビの魚節ベースですね。お料理15分ほどお時間頂きますね。」


スタッフが調理場の方へ入っていった。


「なんで、あのスタッフ、あんなにサラサラとお勧めが出せるんだ?」


「アタシ、こんなに拘った店だとは思わなかったわ。」


「オレだって想像もしてなかったよ。 なんだよ、出汁選ぶとか。 ここの客はみんな、それぞれの魚の出汁の味を知ってるのか?」



「お待たせしました、こちらが赤ヒレ、川マス、平貝の海藻ベースの魚介汁麺、こちらが湖パーチ、岩カマス、みなみエビの魚節ベースの魚介汁麺です。ごゆっくりどうぞ。」


黒い厚手のどんぶりが2つ置かれた。


「うん、香りはたしかに最高だわ。 では、早速、いただきます。」


ズルズル・・


「うわ、これ美味しい。」


ネコ娘の目が大きくなった。


「ふうん、じゃ、オレも頂くとするか。」


ズルズルズー


「ほほう、魚介のパンチが悪くない。」


2人とも一気に食べきってしまった。


食後のお茶を貰って、ようやく一息入れる。


「拘ってるだけあって、なかなか。悪くない出汁だったな。」


「はい、悪くない、星3つ頂きました。 うん、アタシもすっごい美味しかったよ。」


「ただ、これ、次に同じ組み合わせの出汁がオーダー出来るかって言われたら、やっぱりきっとお勧めしてもらうことになるんだろうな。」


「ね。出汁の組み合わせまでちゃんとオーダーする人っているのかな?」



魚介汁麺屋を出てゲートへ向かう。


「ゲートの右側の奥が長距離馬車乗り場だって言ってたよな。」


「うん、言ってた。」


「いつも乗ってる王宮行きの馬車乗り場とは違う場所にあったんだな。」


「ゲートの右側、行ったことないから気づかなかったね。」


ゲート前の簡易市場のような場所を右に曲がる。


「あ、馬車乗り場って、こんなところにあったんだ。」


「なるほど、これは気づかないな。」


「王宮行きと違って、ちゃんと屋根もついてるんだね。 待合所もあるよ。」


「そうだな、数日かかる移動する馬車の乗り場だから、しっかりしてるよな。」


「あそこがチケット売り場みたいだね。」


「だな、早速支払い済ませちまおう。」


待合所の隣に、小さな窓が一つと小さな看板に「チケット」と書かれている。


「予約したチケットの支払いをしたいんだが。」


「予約番号ありますか?」


「予約番号は『22TRU』。」


「22TRUですね。   ・・明後日のセルフィン便、2名様でよろしいですか?」


「あぁ、そうだ。」


「では、お一人様9000WD、お二人で18000WDになります。」


「はい、18000WDね。」


「ひぃふぅみぃよぉ・・・ はい、確かに18000お預かりしました。 ありがとうございます。 それでは、こちらがチケットになります。 明後日、馬車に乗る際に係員にお見せ下さい。」


「へぇ、これが長距離馬車のチケットなんだ。もうワクワクするな。」


「これから市場行って、旅に持ってくものでも準備するか?」


「うん、行こう。」


「でも、本当に必要な物しか買わなくて良いんだぞ。 旅なんて荷物が少ないほど良いんだからな。 それに、最初から荷物いっぱい持ってたら、旅先で何も買えなくなるんだぞ。」


「わかった、変なものは買わないから、ほら、行こう。」


「いや、なんか不安なんだよな・・。」


市場の雑貨エリアへ戻ってきた。


「ねぇ、さっき見た折り畳み式の釣り竿と携帯用食器セットは買わないの?」


「だからな・・ 旅ったって、長距離馬車で移動して、宿に泊まるんだろ? それともなにか? キミは魚釣って自炊しながら旅するつもりか? ついでに狩りもして、野生動物でも丸焼きにして喰っちゃうか?」


「えー。じゃ、準備するって、どんなもの買うのよ?」


「そりゃ、タオルとか、下着とか、洗面用具とか、そういう日用品だろ。 後は長距離馬車に乗ってる時にあったら便利な、クッションとかネックピローとかじゃないか? あとは、水筒みたいなのも便利かもな。」


「あ、そういうのか。 そうだよね、長く馬車乗るんだもんね。 クッションは大事かもね。 じゃ、最初にクッション探そう。 ブランケットみたいなのもあった方が良いかもね。」



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