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怨讐の拷問塔  作者: ころぶくん
1章
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クレアリーナの勇者たち6


「君たちには聞きたいことがいっぱいあるけど、まずは止めないとね。」


 ユウジの持つ剣が銀色に輝き始める。


「やってみろよ。出来るもんならな。」


 俺はそれと同時に音速が如く動き出す。


 その圧倒的なスピードで懐へと潜り込む。


「消えろ。」


 そのままいあいぎりの容量で切り上げにかかる。


「なっ……!」


 だが、奴はそれにカウンターを合わせるように既に振りかぶっていた。


「はあああああ!」


 ユウジは俺の腕目掛けて振り下ろしてくる。


 あくまで無力化が目的かよ。


「ぐおおお!」


 その舐めた攻撃のおかげで、俺は途中から必死に動きをキャンセルして回避に成功する。


「ふーんすごいね。今の避けれるんだ。」


「ちっ!」


 間違いねぇ、コイツ俺の動きが見えてやがるんだ。


 しかも、その上で事も無げに対応できるスキルさえある。


 ムカつくぜ。


「じゃあ今度はこっちからいこうかな。」


 このまま斬り合いに発展する。


 互いの剣が交錯し、キンキンという金属音が辺りを包む。


 勇者のスキルで纏わせている防御無効の力さえ通用してねぇ。


 奴の剣が銀色に輝いているから、俺のスキルと似たものを使ってると見ていいだろう。


 このまま互角の斬り合いになるかとも思われたが、俺の斬撃は相手に届いてないのに奴の斬撃は俺を少しずつ削っていく。


 この世界で初めての出血だ。


 それに動じるようなことはなかったが、力量は互角でも技量が圧倒的に足りていないことを嫌でも理解した。


「くそが!」


 無理やり強めに剣をぶつけてその勢いで俺は一旦距離を取る。


 今まで俺のスピードについてこられた奴は見たことがなかった。


 それはあのメイビスでさえ例外じゃない。


 メイビスも俺の動きを見切ることは出来ても本当の意味でついてくるようなことはなかった。


「仕方ねぇ……これは使いたくなかったが、テメェを殺すために使ってやる。」


 俺の周りの空気が一変する。


 力が全て腕から先に集約されていく。


 勇者で俺が習得した最大のスキル。


 周囲のエネルギーをも含め全てを取り込んで放つ最強の一撃。


 これを使った後10分は動けねぇから使いたくはなかったが、コイツさえ殺せればその後の10分は何も出来なくても問題ねぇはずだ。


「ふーん……。」


 これまで涼しい顔して戦っていた奴の表情から余裕が消えた。


「くらいやがれ!!!」


 周囲半径1kmは吹き飛ばすほどの全力をユウジに叩き込む。


 瞬間アイツが何かを呟くような、妙な動作をしたが関係ねぇ。


 ドゴォン!!!!!


 凄まじい衝撃波が発生し、土埃も舞う。


 ロマシー山脈の門も容赦なく吹き飛ばし、周りにも甚大な被害を与えたように見えた。


「おいおいおい……マジかよ……。」


「んー……これはちょっとなぁ……。」


 アイツは平然とそこに立っている。


 それだけじゃない。


 建物は崩壊したが、その周りの人達は誰1人として傷一つ負っていなかった。


「何が……起きてやがる……。」


 俺の中で理解し難い現実が目の前にあった。


「あらら、その様子だとホントに知らないんだね。スキルの行使の仕方。」


「スキルの行使……だと?」


 コイツは一体何を言ってるんだ?


 俺は間違いなくスキルを使ってんだぞ?


 呆然とする俺に近づき、奴は……。


 【聖騎士 上位スキル グレーターバインド】


 俺を簡単に拘束した。

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