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怨讐の拷問塔  作者: ころぶくん
1章
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クレアリーナの勇者たち2


「なるほど、それで一旦こちらに戻ったとそういうことですのね。」


 俺たちはメイビスの前に立つ。


 先ほどの出来事を全て報告し終わると、メイビスは思ったよりも冷静に受け止めていた。


「あぁ、魔のつくもの討伐とは関係ねぇが、探せっつーなら探してやるよ。」


 実際のところヤツの身柄なんざどうでもいいが、こう言っておかねえとまたキレられても面倒だ。


「そうですわね。今生き残ってる勇者達は何人ですの?」


「あー……確か9人だったか?」


「先生を忘れてるよ、10人で全員かな。」


 俺が覚えてる限りの数字を言えば、すぐさま眞姫那から修正が入った。


 なんかそんくらいだった気がする程度だったが、俺のフォローでもしてくれてんのかな。


「もうそんなに少なくなりましたのね。」


 メイビスは正直そこまで興味はなさそうだ。


 俺も誰が死んで誰がいなくなってなんてどうでも良かった。


 俺さえ生き残ればそれで良い。


「で、どうすんだよ?」


 俺はメイビスに尋ねた。


「そうですわね。全員で行かせましょうか。魔のつくもの討伐は一旦中止に致しますわ。」


「……分かった。」


 ため息を吐きながら言うメイビス。


 それに対して俺はあまりにも1人に対して執着するメイビスを訝しみながら頷く。


 メイビスが人を人とも思わないような性格なのはこれまでの言動などから見て取れる。


 だからこそ不思議だった。


 アレをわざわざ捜索させることが。


 メイビスもアレと同じような気持ち悪さを感じる時がある。


 俺の感覚でしかないが、同類のような、そんな感じがした。


「……ってな感じだ。不本意だがアレを探しに行かねえといけねえんだとよ。」


 俺はクラスメイト全員をとある広場に集めて説明した。


「霧峰さん……生きていたんですね……。」


 先生が安堵している。


 まあ先生はアレがいなくなった時に随分と取り乱していたから当然か。


 他の奴らは俺と同じような疑問を抱いているものが多い。


 今まで何人ものクラスメイトが消えていく様を見てきたんだ。


 今更何故アレのために動かなきゃならねえのか。


 そこは俺も不満なところだ。


「じゃ、討伐隊を組む時と同じ編成で3人ずつで分かれて先生が全体管理で問題ねえよな?」


 そっちの方が動きやすいし、先生の天職は弓術師。


 全体を見るスキル持ちだ。


 何かあった時の対応も早いしな。


「はい私も賛成です。何かありましたらこのアイテムを空中に投げてください。全員に位置情報が伝わりますのでそこに合流する形をとりましょう。」


 先生は手のひらサイズの玉を全員に配った。


 俺はそれをポケットにしまいながら。


「めんどくせえけど、出発すんぞ。ま、死んでも問題ねぇからどんな状態になろうがアレを連れて帰んぞ。」


 全員に出発の合図と言葉を送る。


 こんなめんどくせぇことさせられんだ。


 アレに出会ったらただじゃおかねぇ。


 全身をズタズタにして持ち帰ってやる。


 俺たちは眞姫那の先導で斬子の追跡を開始した。

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