魔のつくもの11
「了解っす!」
ブワッと周りに妙な雰囲気が漂う。
あれ?これって…?
「っ…!」
師匠も何かを感じたのか絶句していた。
「さて、もう感じてるとは思うっすけど…どうっすかね?」
感じてるって…何を…。
「!!?」
えっ…なにこれ、声が出ない?
師匠も同じ状態になっているのだろうか?
そちらを確認しようとしたところでまたしても驚く。
身体が…動かない…?
「〜〜っ!?」
そして身体を動かそうとすればするほど、どんどん激痛が全身を襲った。
息も苦しくなってきたところで…
「「ぶはっ!!!」」
「ま、こんなところっすね。」
2人とも解放された。
この子、こんな恐ろしいスキルを持っていたのか…。
「お主…まさか……。」
「んー、やっぱり気づいちゃうんすね。」
私がただただ感嘆していた一方で師匠は表情が強張っていた。
私以上に何かを感じ取った?
いや、思い出せ…さっき私自身も何か感じたはずだ。
さっきのあの感じ。
「まさか、魔のつくもの…?」
「あっはは!ピンポンピンポン!正解っす!」
シュルーフィドルは楽しそうにパチパチと手を叩く。
「一体、どういうことじゃ!」
「どういうことも何もそういうことなんすよねー。ボクもアレと対峙して気付いたんすけど、ボクとアレは同類ってことに。」
「そんな…つまり私が魔のつくものを召喚したってこと…?」
理解が追いつかない。
なんで…?
「不思議っすよねー。斬子の召喚スキルの筈で、ボクらは斬子から生まれた筈で。でもアレと同種なんすよね。」
「じゃが…魔のつくものは斬子がこの世界に来る前から存在しとった!斬子が今までの魔のつくものと関わりがあるとは思えん!」
それはそのはずだ。
だって私達がメイビスに召喚された理由が魔のつくものと戦うことだったはず。
整合性がないじゃないか。
「大体の予想はボクの中ではあるっすけどね。称号、魔の体質。さて、これの意味するところはなんなんすかねー。」
「……まさか、メイビス…?」
「それしか考えられないと思うんすよ。今までの話の流れからすると、ね?」
「メイビスが生み出したというのか…?アレら魔のつくものを…?いや、むしろ整合性が取れたかもしれぬ。」
師匠は難しい顔をしながらも何かに気づいたようだ。




