魔のつくもの6
「む…。」
「あ、師匠起きた?おはよう。」
「う、うむ、おはよう?」
私は師匠に挨拶をする。
うん、挨拶は大事だからね。
「の、のぉ…斬子…わしは…。」
「ん?」
「わ、分かったのじゃ。もう何も触れぬからその目をやめい!」
「はぁ…こんな茶番みたいなことしてる場合じゃないんだけどね?そろそろ行く?」
「そ、そうじゃの!魔のつくものの件もあることじゃしな!」
パッと立ち上がりながら師匠は叫んだ。
まあ別にもう怒ってないけど、面白いしこのままにしとこう。
2人で願いの祠を後にする。
結局、私は願いを祈ったりしてないんだけどね。
ま、いっか。
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『ふふ…その願い。きっと、叶えてあげるよ。』
祠の中で木霊する。
もうアナスタシアと霧峰斬子の姿はない祠。
ふわりと黒い影が動く。
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「あれ…いつの間にか一晩経ってたんだね。」
「そうじゃの。まさかここまで長居するとは思わんかったわい。」
「それを師匠が言うの?」
「すまんすまん…ホントにどうかしとったんじゃ…。」
師匠がいつもより小さく見える。
「これ以上どうこう言うつもりはないから安心して。でももう一度同じようなことをやったら、分かってるよね?」
知らない間に何かされてるとか1番嫌だから。
「……肝に銘じておく。」
「じゃ、探そっか。いるんでしょ魔のつくもの。」
何か変な感じが辺りを漂っている。
私でも気づいているくらいだ。
師匠も気づいてるだろう。




