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怨讐の拷問塔  作者: ころぶくん
1章
70/97

アナスタシアという人7

 そして、私たちは早速冒険に出ることにしたのだが…





「冒険者ギルドは全て繋がっておるからの。適当に依頼を受けておくのじゃ。」





 という師匠からのアドバイスにより、依頼を受けに再び冒険者ギルドへと足を運んでいた。





「依頼って何を受けるの?どういうもの?」





 正直よく分かってない。





「ほうじゃの。まあ次の目的地が近いところから適当にーじゃな。おぉい!モーヤ!モーヤはおるか!」





「うわ、うるさ。」





 突然叫び出す師匠。





「はーいはいはい。毎度のことですけど、それどうにかなりません?」





 受付をしていたモーヤさんが呆れた表情をしながらこちらに歩いてくる。





 確かに、これ普通に迷惑だと思う。





「かー!心の狭い奴等が多いのぉ!そんくらい一々気にせんで良かろうに!」





「師匠、我儘はダメだよ。というか一緒にいる私がキツいから控えてほしい。」





「ぐぬぅ…。」





 私に言われれば師匠はバツが悪そうに黙り込んだ。





「あら、珍しいですね?アナスタシアさんが言う事を聞くなんて…。」





「うっさいわい!そんなことより、ほれ!今から願いの祠に行くけぇ、その辺の依頼適当に見繕ってくれんかいの?」





「はいはい。じゃあこんなのはどうですか?アナスタシアさんなら簡単でしょう?」





 パシッと一つの紙を取って私たちに見せてくる。





「ほぉ…なるほどのぉ…。」





「えーっと…魔のつくもの討伐…?」





 魔のつくものってあの魔のつくものだよね?





「確かに、わしならそんな難しくはない、が!どうじゃ斬子?お主に合わせるわい。」





 師匠は私の方をチラッと見てから言った。





 まぁそうだよね、一緒に行くんだしそうした方が良いよね。





「でも、正直よくわからないよ。これだけじゃ。詳しく聞いても良いかな?」





「だ、そうじゃ。モーヤ、頼むぞい。」





「分かりました。少しクレアリーナ領土からは離れますが、そこのイワクヤマ魔国の辺境の地に願いの祠があります。その近辺に魔のつくものが見られると報告が入ってます。」





「えっと、具体的にはどんな奴なんですか?」





「そうですね。報告の通りですと蛇が出たとか言われてます。」





「蛇?蛇ってあの私のよく知ってるとぐろを巻いてる奴で良いの?」





 師匠の方を向く。





「うむ、間違いないじゃろうな。まぁ魔の影響で特大サイズになってもおかしくはないがのぉ…。」





「はい、アナスタシアさんの仰る通りです。かなり巨大化しているようですね。」





「そうなんです、か…。」





 正直気が引けるなぁ…。





「アナスタシアさんが居るから大丈夫だとは思いますけどね。」





「えっと、えっと…師匠は大丈夫だと思うの?」





「無論じゃな。何かあってもわしがおれば安心してよい。」





「そうなんだ。だったら、やろうかな。」





 魔のつくものっていうのに一度対峙してみたいし、そこに着くまでにも色々と修行は出来るだろうしね。





「うむ、決まりじゃな。これを受けるぞ。処理をしてくれ。」





「分かりました。じゃあ受付表出しますから待っていて下さい。」





 そう言ってモーヤさんはまた受付のところへと歩いていった。





「ホントに大丈夫なんだよね?信じるよ?」





 念の為に再確認しておく。





「大丈夫じゃ!わしがお主を危険な目に合わせると思うか?」





「……うん、分かった。」





 ここまで自信満々なら大丈夫なんだろうな。





「こちらが受付表です。無くしたらもちろん報酬はありませんので注意して下さいね。」





「うむ、確かに!では行くぞ斬子!」





 師匠はパシッと受け取ればさっさと出て行ってしまった。





「え、ちょっと早いよ!待ってよ師匠!」





 私はその後ろ姿を追いかけていく。





 少しのドキドキを感じながら。

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