アナスタシアという人
「とまあ大体こんなもんじゃ。」
話し終えるとアナスタシアは軽く息を吐きながら後ろにゴロンと寝転がった。
話が壮大すぎて正直混乱していた。
色々と突っ込みたいことはあるのだが、あり過ぎてまとまらない。
というか聞いたは良いものの、それがなんだと言うのだ。
みたいに思考放棄しつつあった。
いや、絶対にヒントがあるはずなんだけど…。
「信じられんか?」
私が固まっていると寝転んだままアナスタシアが口を開いた。
「えと、ごめん。そうじゃないんだ。なんていうか…その……。」
言葉に詰まった。
自分の中での整理が追いつかない。
「……なるほどのぅ。では一旦ゆっくり考えるんじゃ。時間はある…とまでは言わんが焦るほどでもないじゃろうて。」
アナスタシアはいつのまにか起き上がっており、私の頭をポンポンと優しく叩きながら言った。
そこからアナスタシアの温もりと優しさが体中に広がったような、そんな感じがした。
「ありがと…。師匠。」
私はそれを全身で噛み締めながら軽く笑顔になりつつそう答えた。
私はこれからやるべき事をまとめないといけない。
アナスタシアという存在の大きさを改めて身に沁みながら私はそれに応えなければと一層気合を入れた。
「うむ、それじゃあわしは自分の部屋に戻るからの。まぁ何かあったらいつでも呼ぶ事じゃの。」
アナスタシアは立ち上がり、手をひらひらと振りながら部屋から出て行く。
出る瞬間に私たちは「おやすみなさい」と交互に言い別れた。
ゴロンとベッドに横になる。
まずは、今聞いた話をゆっくり整理しようと思う。




