秩序の始まり4
そして、子孫を残しつつ繁栄するとしてもたった2人だけではまるで効率が悪いと思ったアースは、10人創造することにした。
9名をそれぞれ、エイプリル、メイ、ジュン、ジュラ、オーガスト、セプテム、オクタム、ノーブル、ディーヴァとした。
エイプリルは四季の存在を調べ、1年の周期を日にちに変えてそれを定めた。
メイは人と人との繋がりを大切にし、国というコミュニティを作り、力を合わせることの素晴らしさを教えた。
ジュンとジュラは2人で便利な道具をどんどん創っていき、生活を豊かなものにした。
オーガストは酒やお菓子などの娯楽を生み出し、食生活を豊かなものにし、遊ぶ事の大切さを教えた。
セプテムは服はただ着るものではなく、オシャレにすることによって一人一人の個性や魅力を更に引き出した。
オクタムは生き残るための戦いの技術を教え、天職を調べる方法を編み出した。
ノーブルは物々交換の効率化のために通貨を生み出し、それを流通させた。
ディーヴァは歌を歌い世の中に感動を与え、物語を作ることの素晴らしさを語った。
最後の1人は特別性だった。
アースはこのシステムを全員で創り上げたのちに、姿を消すのだが、最後の1人は入念に自身のこれまでの経験を力を注ぎ込み創造したのだ。
その名をリープ。
彼女は時空や空間や概念そのものに干渉する力を与えられたという。
そう、アースの意図的なものである。
しかし、彼女だけは産み出された瞬間から何処かへと消え去ってしまったという。
故に誰も彼女の姿を知らない。
アースもこれで良いと言わんばかりの満足げな表情をしていたそうな。
こうして人類という種族がこの世界でも繁栄を遂げていくのだった。




