師匠と冒険と修行と17
「武器っていっぱいあるんだね。」
馬鹿みたいなやり取りはしたが、いつの間にか普段通りに戻ったアナスタシアと共に1番大きな武器店に来ていた。
そこに並んでいるのは剣がメインではあるが、かなりの種類があり、歪な形をしたものまで色々あった。
「うむ、このフロアは剣だけ置いてあるのじゃ、全部で10階あって鎧や盾やその他の武器は上の階層にあるのじゃ。下から剣、盾、鎧とヘルム、弓、斧、槍、投げ物、杖、鞭、その他と分かれとる。大概にゃあここで揃うじゃろ。」
「凄い……。」
これ以外の言葉が出てこなかった。
とはいえ、武器なんて今まで一切触ったことすらないのだ。
どうしたら良いんだろうか、アナスタシアに聞いてみようかな?
「えっと、私ってどうしたら良いと思う?」
「おお、そういえば斬子はこっちの世界自体が初めてじゃったの。1度も武器は握ったことはないんか?」
「うん。」
「ふむ……わしも武器を使わんタイプじゃからのぅ……それは天職あってこそのことじゃが…お主の天職も正直よーわからんけぇのぉ……。」
アナスタシアは腕を組んで考え込んでいた。
私はそれをただボーッと見つめていた。
「使いたいものもないんじゃろ?」
「うん……」
「困ったもんじゃのう……であれば一つ提案なのじゃが。」
「どうするの?」
「適当に見て回らんか?それで気に入ったものを選べば良い。」
「そんなので良いの?あと、それで師匠が教えてくれるの?」
適当すぎて若干不安になりながら、聞き返す。
「もちろんじゃ。専門ではないが、一通り使えるには使えるけぇの。」
「うーん、ならそうしよっかな。」
やっぱりアナスタシアって器用だな。
私たちは下から上までまわってみるようにして、全部見終わる頃には既に日が暮れていた。




