師匠と冒険と修行と16
「とにかく一旦落ち着いて?」
話しが通じそうにないし。
「う、うむ。。。し、仕方ないのぅ!」
なんでそんなに動揺したような感じなの?
今までのちょっと余裕あるアナスタシアさんは何処へ……?
「で、これから武器を揃えるんじゃなかったっけ?」
「そうじゃったな。すまんの、取り乱してしもうたわい。わしもまだまだじゃな……。」
「さっきのは冗談じゃなかったんだ……。」
「……すまぬ。」
赤面しながら目を逸らされた。
可愛いんだけどさ、今までのイメージと違いすぎるから戸惑うよね。
「本当に最初から、その…うん、私のこと…。」
「正直一目惚れしたのかもしれぬ……。今まではなんとか抑えとったんじゃが……。」
ちょっとちょっと、そんな恥ずかしそうにされるとこっちも恥ずかしくなってくるんだけど。
「……て、ことはさ。正直に言って欲しいんだけど……さっきのアレって、さ。」
「本来なら触る必要なかったんじゃ!すまぬ!」
「……。」
「怖い怖い、なんちゅう顔しとるんじゃお主。」
そりゃもう複雑すぎて自分でもよく分かってない顔してますよ。
「はぁ、もう済んだことは良いよ。次はダメだからね?」
「流石斬子じゃな!」
「調子に乗らないで?」
「い、いひゃいいひゃい!」
ぐいぃっとアナスタシアの頬を引っ張る。
この人を見る目が一瞬にして変わってしまった。
あんなにもカッコ良かったのに、今ではただの残念美人だ。
パッと頬を解放してあげる。
アナスタシアは頬をさすりながら
「お主実はかなりの実力者ではないのかのぅ……?」
などと言っていたが、もうこの話は終わらせたいので無視しておいた。




