師匠と冒険と修行と15
「必要じゃった必要じゃった。」
わざとらしいとまで言えるくらいに自信たっぷりに言われた。
信じるしかないけどさ、なんか釈然としない。
「だったら最初に説明くらいしてよ……。」
とても疲れた。
「満更でもなかったんじゃろう?」
「うるさい!」
「ぬおっ!危なっ!」
赤面しながらの回し蹴りは華麗にかわされた。
うわぁ、もう……今までいじめの時にやられた時と違って嫌ではなかったのがホント恥ずかしいんだけど!
でも良いとかじゃなくてさぁ!
あー!わからないよ!そんなの!
「またたまにはやってもよいかのぅ?」
「ダメだけど!!?」
どうしてこんな事を簡単に口に出せるのこの人。
「むぅ…良かっただけに残念じゃ……。」
アナスタシアはしょぼんと俯きながら口を尖らせていた。
美少女がそれをやると凄く可愛らしいからホントズルい。
「何なの、師匠って女性が好きなの?」
「当たり前じゃろう!」
「いばるな!おかしいじゃん!」
「正確に言えば斬子が好きじゃ!」
「んぁ!?」
突然の告白に言葉が詰まった。
「凄く興奮したんじゃ!初めて会った時から!」
「ストップ!ストップ!ていうかアナスタシア私の魔の体質に影響されたりとかしたんじゃないのそれ!?」
「かもしれんが、この気持ちはホンモノじゃ!」
「もう!もう!意味わかんない!」
何この人!?
何でこんな暴走してるの!?
さっきまでのアナスタシアに戻ってよ!
「こ、これが初恋…というものなのかのぅ……。」
乙女のような表情をしながら、アナスタシアは自分の胸に手を当てていた。
今までそんな兆候すらなかったのに突然どうしたんだろう。
キャラぶれすぎじゃない?
可愛いの腹立つなぁもう。




