師匠と冒険と修行と11
「なんでこんな話しちゃったのかしらね。ふふふ、時間取らせちゃったわね。もう行って良いわよ。」
「は、はい。ありがとうございました。」
そう言われれば、私はそのまま部屋を出て行った。
「お、ようやく終わったか。」
外ではアナスタシアが近くのベンチに腰掛けていた。
「うん、とりあえずは……。これからご飯よね、師匠。」
「そうじゃな、良い店があるけぇのぅ…ついてくるがよい。」
そう言って立ち上がれば、さっさと行ってしまう。
私もそれについていく形でギルドを後にした。
……。
「すごいね、このお店。」
私達は店の中へ入れば、とある個室に誘導されて、テーブルに向かい合わせで座っていた。
「そうじゃろうそうじゃろう。周りを一切気にせんで良い店なぞ、ここしかわしは知らん。」
楽しそうにからからと笑いながらメニュー表を私に差し出してくれた。
「ありがとう。うん、正直すごいと思う。」
私はそれを受け取るとパラパラとメニュー表をめくりながら、何を頼むか迷いつつ、話を聞いていた。
「わしのおすすめはハンバーグじゃな。ここのは他と違ってジューシーじゃぞ?」
「じゃあそれにしよっかな。」
「決まりじゃな。」
アナスタシアは壁についていたボタンを押す。
するとすぐに、店員さんがやってきて注文を受けてくれた。
自分では何を選ぶか凄く悩んだだろうし、アナスタシアに決めてもらって良かったと思っていた。
「飯が来るまでの間は軽くおさらいじゃな。」
「うん。」
私はこれまでの道中で教えてもらったことを、アナスタシアと一緒に復習した。
野営の時の準備。
モンスターの習性や、罠の見分け方。
揃えておいた方がいい道具。
色々と話しているうちに食事が来た。
「うむ、さすがに優等生じゃな。よーわかっとる。」
「ありがと、物覚えは悪くないと思う。」
「わはは、そうじゃの。ではまずは食うぞ!」
「いただきます。」
2人でハンバーグを一緒に食べた。
その間は特に会話もなく、というかアナスタシアが凄い勢いで食らいついてるからそんな余裕もなく。




