クレアリーナ王国8
「すっごーい!可愛い!綺麗!お姫様みたい!」
そんな声が聞こえてくる。
わしは声のする方向に向かった。
そこには少女が3人おった。
1人は言わずもがなメイビスじゃ。
残りの少女達は恐らく先ほど話に出てきていた者達じゃろうな。
かなり似通った容姿をしておるから姉妹なのかもしれんな。
「お、お姉ちゃん……その、分かるけど少し落ち着こ?」
あ、姉妹で合ってたみたいだ。
「だってだって、こぉんなに綺麗なんだよ!!」
「ありがとうございますわ。あなたも中々綺麗でしてよ。」
「えーそんなことないよー!」
ここでわしはとある違和感を覚えた。
「のう。お嬢ちゃん。」
そのことについて少し確認したくて会話に入り込んだ。
「ひゃー!また綺麗な人だー!」
「ちょっと聞きたいことがあるのじゃが?」
「んー?なになにー?」
「メイビス……この子は前からずっと村におったじゃろ?」
「え?そだっけ?」
「お姉ちゃん、いたよ。そのいつもは隅っこにいるだけだったけど……。」
「じゃーわからないやー。」
「……。」
いろんな意味で自由な子なのじゃな…。
最早言葉にならずわしは固まってしもうた。
「私とお友達になってくれませんこと?」
「えっ!いいの!やった!なろうよなろうよ!」
わしは置いてけぼりにされておるが、話しはスムーズに進んでおるから良しとするかの……。
「私、メイビスですわ。あなたは?」
「クレア!で、こっちがリーナ!」
ペコっとリーナと呼ばれた少女だけが頭を下げる。
「クレア、何か面白いこと知らないかしら?」
「面白いことー?」
メイビスの問いかけに首を傾げて何かを考えるクレア。
「おままごととか?」
「おままごと……てなんなんですの?」
「私たちがお父さんとかお母さんになりきって遊ぶんだよ!面白いよー?」
ここで温度差が生まれておるな……。
まずメイビスにお父さん、お母さんの概念がないから分からんはずじゃ。
そういうのを求められても困ると思うのじゃが……メイビスの返答次第では助け舟を出さんとな。
「アンになりきれば良いんでして?」
ん?
「アンって?」
「私の両親ですわ。」
「んなっ!?」
思わず声が出る。
え、どこからそういう話になったんじゃ!!?




