絶望……そして希望21
「こ、ここは……。」
キョロキョロと辺りを見回す。
狭い小屋?
壁の作りは藁を編み上げたような作りで、真ん中に火鉢が置いてあり、私はその隣で寝かされていた。
下には干し草が敷いてあり、意外と柔らかい。
「おぉ、目が覚めたか。嬢ちゃん、体調はどうかのぅ?」
入り口?と思しき穴から人が入ってきた。
綺麗な白髪が特徴的でスラッとお尻の方までのびている。
身長は割と高めでパッチリとした目をしているが、大人びた感じよりどことなく幼さを感じる容姿でかなり整っている。
藍色無地の半袖Tシャツに水色のショートパンツを合わせており、服装はかなりシンプルな感じだった。
肌の露出が多いせいかボディラインははっきりと見えるが、逆にそれが彼女の魅力を引き出しているかのようだった。
スラッと伸びる綺麗な脚に出過ぎず平坦では決してないスタイルは感動を覚えるほどだ。
「誰?」
その姿に見惚れつつ、私は疑問を述べた。
「わしか?わしは冒険者じゃ。」
「冒険者?」
「ああ、世界で困っている者達を助ける旅をしておる。」
「……それって楽しいの?」
冒険者なる職業がこの世界にはあるらしい。
しかし私はそれが楽しいとはまるで思えなかった。
自分のことでさえこんなにも辛くて精一杯なのに……。
「それはやってみんとわからんじゃろう?」
「……。」
確かにこの人の言う通りだ。
食わず嫌いは良くないし、楽しいか楽しくないかなんて私が決めつけることではない。
「嬢ちゃんの目……ふっ……嬢ちゃんとなら一緒に冒険をしてみたいのぅ。」
「え?」
冒険……?
私が?
「騙されたと思ってついてこんか?きっと…今の嬢ちゃんには必要なことだとわしは思うんじゃがのぅ……」
「……私は…。」
何もいえなかった。
いくら必要なことと言われようとも今の私には動くような気力なんてない。
「安心せい。わしがしかと嬢ちゃんの面倒を見る。どうじゃ?」
「……。」
そもそも私に選択肢なんて他には無かったのかもしれない。
ただ考えるのも面倒で、私はもう無言で頷くことしか出来なかった。




