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絶望……そして希望20
「……。」
あれ?
私どうなったんだろう。
死んじゃったのかな……。
まるで夢の中のようなふわふわした感覚だった。
『き…。』
「……?」
声がする。
『き…こ。』
「何?誰?」
『斬子』
「私を呼んでるの?」
今度はハッキリと声が聞こえた。
女の人の声?
『ふふふ……やーっとボクの声が聞こえたんすね!』
「え?え?……誰?」
私は取り乱したように聞く。
身体の自由は一切きかないが、声は出せるみたいだった。
『いやー誰と聞かれても…娘?って答えた方が良いっすかねー?』
「ど、どういうこと……ですか?」
『正直自分自身の正体なんてよくわからないっす!でもずっと斬子と一緒にいたっすよ!』
「そう…なんですか……?」
意味がまるで分からなかった。
私とずっと一緒?
『そうっす!もう時間がないから大事な事だけ伝えておくっすね!ボクの名前はシュルーフィドルっす!シュルーで良いっすよ!』
「あ、あの……。」
『あーー!もう時間ないっすね!じゃあ伝えられることは伝えたっすから!絶対に忘れないで欲しいっす!』
「ま、待っ……!」
次の瞬間。私は見知らぬ場所で目を覚ましていた。




