表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怨讐の拷問塔  作者: ころぶくん
1章
16/97

絶望……そして希望16

「分かりました……。」



 ああどうしよう。心の支えになってたものが無くなった気分だ。



「……つまらないですわね。」



「え?」



「人間的に強い人物だと思ってましたわ。あなたのこと少々買いかぶりすぎたのかもしれませんわね。」



「そ、そんな……!」



 このままでは捨てられてしまう。



 だけど、一度傾いた心をどうすれば……!



「まあでも……久しぶりに現れたオンリーワンですし飼ってあげてもよろしくてよ?」



「へ……?」



「今日からあなたは私のペットですわ。放り出されるよりはマシでしょう?」



「……。」



 何も言えなかった。



「くぁっ!!?」



 突然腹部に起こる激痛。



 私はその場に崩れ落ちるようにうずくまり、お腹を押さえて苦しむ。



「脆弱ですわね。せめて訓練で身体くらいは鍛えなさいな。私のサンドバッグに相応しくなるように。」



「うぅ……ぅ……。」



 痛い……痛い…痛い……。



 何が起こったのかさえ分からなかった。



「ほら、何か召喚してごらんなさいな。天職を使うのはイメージですわ。ほらしっかり召喚するイメージを膨らませなさい?」



「……ぅ…。」



 未だ痛みで何も出来なかった。



「ぐぁっ!!?」



 そんな私の下腹部をメイビスは蹴り上げた。



「死にたいんですの?やらないと何回でも蹴りますわよ?何回死んでも。」



「ひっ……!」



 私の脳内は全て恐怖で埋め尽くされてしまった。



「や、やります!やりますから……!」



 なんで、なんでなんで……!



 今までのような考え方ができなくなっていた。



 強くなったような気になっていた。



 でも実際は違った。



 私は何かに縋り付いていただけだったのだ。



 私はなんて脆い人間なんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ