絶望……そして希望16
「分かりました……。」
ああどうしよう。心の支えになってたものが無くなった気分だ。
「……つまらないですわね。」
「え?」
「人間的に強い人物だと思ってましたわ。あなたのこと少々買いかぶりすぎたのかもしれませんわね。」
「そ、そんな……!」
このままでは捨てられてしまう。
だけど、一度傾いた心をどうすれば……!
「まあでも……久しぶりに現れたオンリーワンですし飼ってあげてもよろしくてよ?」
「へ……?」
「今日からあなたは私のペットですわ。放り出されるよりはマシでしょう?」
「……。」
何も言えなかった。
「くぁっ!!?」
突然腹部に起こる激痛。
私はその場に崩れ落ちるようにうずくまり、お腹を押さえて苦しむ。
「脆弱ですわね。せめて訓練で身体くらいは鍛えなさいな。私のサンドバッグに相応しくなるように。」
「うぅ……ぅ……。」
痛い……痛い…痛い……。
何が起こったのかさえ分からなかった。
「ほら、何か召喚してごらんなさいな。天職を使うのはイメージですわ。ほらしっかり召喚するイメージを膨らませなさい?」
「……ぅ…。」
未だ痛みで何も出来なかった。
「ぐぁっ!!?」
そんな私の下腹部をメイビスは蹴り上げた。
「死にたいんですの?やらないと何回でも蹴りますわよ?何回死んでも。」
「ひっ……!」
私の脳内は全て恐怖で埋め尽くされてしまった。
「や、やります!やりますから……!」
なんで、なんでなんで……!
今までのような考え方ができなくなっていた。
強くなったような気になっていた。
でも実際は違った。
私は何かに縋り付いていただけだったのだ。
私はなんて脆い人間なんだろう。




