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第43話 今日も頑張りましょう
翌朝。
一週間の休暇は終わりを迎えた。
ソフィアはいつものように教皇庁へ向かう。
執務室の扉を開くと、机の上には山積みの書類が待っていた。
外交。
光魔法の研究。
教会運営。
災害への備え。
今日もやるべき仕事はたくさんある。
「ふふっ」
それでも、不思議と足取りは軽かった。
ふと私室を振り返る。
本棚には、休日に夢中になって読んだロマンス小説。
棚には、市場で買った小さな雑貨。
机の上には、料理本が一冊。
どれも、一人の女の子として過ごした休日の思い出だった。
街を歩き。
スイーツを食べ。
恋愛劇を観て涙を流し。
料理に挑戦し。
本を読みふけり。
少しだけ、自分のための時間を過ごした。
その一週間は、確かにソフィアの心を少しだけ軽くしてくれていた。
サンセリテの言葉を思い出す。
――あなたは選ばれたのではありません。
――信頼されたのです。
ソフィアは小さく微笑む。
「さて」
「今日も頑張りましょう」
窓の外には、今日も穏やかな王都の景色が広がっていた。
その平和を守るために。
人々の笑顔を守るために。
聖王大聖女ソフィアは、今日もまた、自分らしく歩き続ける。




