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史上初の聖王大聖女ですが、休暇の過ごし方が分かりません!!  作者: Atelier Lotus


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第34話 仕事ですね

 研究を終えたソフィアは、大きく伸びをした。


「ふぅ……」


 机の上には、書き上げた論文と研究資料が何枚も並んでいる。


 新しい光魔法式。


 治癒効率の向上。


 魔力消費の軽減。


 今日はなかなか有意義な研究ができた。


 満足そうに頷いた、その時だった。


 ふと壁掛け時計が目に入る。


「……あ」


 針は、すでに夕方を指していた。


 しばらく時計を見つめる。


 そして、小さく首を傾げる。


「これって……」


「もしかして仕事ですよね?」


 数秒の沈黙。


 やがて、くすりと笑った。


「まあ、いいでしょう」


「楽しかったですし」


 研究資料を丁寧にまとめると、ソフィアは教会本部へ向かった。


「研究結果だけ提出して帰りましょう」


 受付で秘書へ論文を手渡す。


 秘書は一礼して受け取る。


「ありがとうございます」


 そして、ふと首を傾げた。


「ソフィア様」


「本日は休暇では?」


「…………」


 ソフィアはぴたりと動きを止める。


「……はっ」


 ようやく我に返ったように目を見開く。


「気付いたら……」


「仕事をしていました」


 頭を抱えるソフィア。


 そんな姿を見て、秘書は思わずくすりと笑うのだった。

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