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第11話 予定がありません
休日。
二日目。
夕方。
ソフィアは寝癖を整えながら、大きく伸びをした。
「……まずは歯を磨きましょう」
洗面所へ向かい、歯を磨く。
顔を洗う。
身支度を整える。
ようやく人心地ついたところで、自室へ戻った。
椅子へ腰を下ろす。
「さて」
ソフィアは小さく頷いた。
「何をしましょう」
静かな部屋。
時計の針だけが、こちこちと音を立てる。
「……」
考える。
「……」
考える。
「……」
全く思い付かなかった。
「何をしたらいいのでしょう……」
休日。
遊ぶ予定。
趣味。
どれも持っていない。
これまでの人生は、光魔法の勉強と教会の仕事ばかりだった。
休みの日に何をするのか。
それが分からない。
ふと、お腹へ手を当てる。
「あっ」
「昨日も今日も、ほとんど食事をしていませんでした」
昨日は一日中眠っていた。
今日は起きたら夕方だった。
「……まずは、ご飯ですね」
史上初の聖王大聖女。
休暇二日目。
人生最大の難問に直面していた。




