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第10話 起きました
夜。
ソフィアは寝間着へ着替えると、ベッドへ腰を下ろした。
「たくさん寝ましたね……」
一日中眠っていたおかげで、身体は随分と軽くなっていた。
窓の外には、静かな夜空が広がっている。
「今日は寝て終わってしまいましたが」
「明日こそは休暇を楽しみます!」
ぐっと小さく拳を握る。
街へ出掛けるのもいい。
美味しいものを食べるのもいい。
せっかくの休暇なのだから、仕事のことは忘れて遊ぼう。
そう心へ決めると。
「おやすみなさい」
ソフィアは布団へ潜り込んだ。
◇
「……ん」
ゆっくりと目を開ける。
よく眠れた。
身体も頭もすっきりしている。
「よく寝ました」
気持ちよく伸びをして、窓の外を見る。
「……あれ?」
部屋へ差し込む光は、朝日ではなかった。
街並みを赤く染める夕日。
「……夕方です」
しばらく固まる。
「寝過ぎました」
史上初の聖王大聖女。
休暇二日目。
起きたら、夕方だった。




