93話 VSバーラム
93話 VSバーラム
ターク「っ!くっ!はぁ!はぁっ!」
ソニバルドの方に草木を切り分けて走っていくターク、走りながら周りを見る。
ヴァルドがいない、しかし背後にはバーラムが草木を倒しながら走ってきている。
ターク「っ…!(ヴァルドはどこに!)」
草木を抜けると少し先にソニバルドがいる。
ターク「っ!」
走りながらも考える、ヴァルドを置いていく訳にはいかないと、しかしバーラムは今も迫ってきている。
その時!ザクッ!!
デカイ木がヴァルドにタイミングよく大剣で斬られ、ヴァルドの力強い蹴りの衝撃でバーラムに倒れかかる。
ターク「ヴァルド!」
ヴァルド「へっ!どーだ!」
ターク「どーだ!じゃねぇ!お前俺を囮にしたろ!覚えてろよ!」
タークは倒れた木を抑えているバーラムに向かって走りバーラムの足元に伸びている根っこを見る。
ターク「よっしゃ!」
バーラムの足元をスライディングしながらくぐり根っこを掴んではバーラムと大木の間をくるくるし巻き付けていく。
ターク「長さと頑丈さが仇になったな!バカめー!」
バーラム「グガァ!?」
足元に巻かれた根っこに倒れかかるバーラム。
タークは急いでしっかりと結びつけて走って離れる。
ターク「ヴァルド!転んだらあいつのバラ切り離すぞ!」
ヴァルド「分かった!」
ヴァルドはバーラムの近くにいとく為に走っていくとどこからか戻ってくるバーラ達。
ヴァルド「っ!くそ!奴らが帰ってきたぞ!」
タークは既に地面から這って近付いてくるバーラ達を踏みながら。
ターク「分かってる!!っ!多すぎだろ…」
バーラが身体を這ってくると身体を振りバーラを落とす。
ヴァルドは大剣の面積の多いブレード部分で何度も地面を叩きハンマー代わりにし効率よく潰していく。
タークはバーラを踏んで足を引きずり少し走った後大きくジャンプしてフェロモンのルートを断ち切る。
バーラ達はその辺を這ってうろうろしながらタークを探す、ターク素早く走ってヴァルドの元に。
ターク「急げ!あいつの拘束とけるぞ!」
ヴァルド「ッチ…!」
ヴァルドは舌打ちするとバーラを無視して倒れているバーラの元に走っていく。
ヴァルド「オラぁ!!!」
ザクッ!!
大きなバーラとゴーレムを切り離す。
ターク「っ!しゃあ!!ナイス!」
大きなバーラは空中ですぐさま灰色になりしぼんでいく。
ゴーレムも生命は断ち切られ固まった砂は溶けていく。
ヴァルド「ボーッとしてんな!走れ!」
ターク「っ!あぁ!」
タークとヴァルドはその場から走ってソニバルドの元に走っていく、ソニバルドも察したのかタークとヴァルドの方にそれぞれ走っていく。
二人を乗せたらフェロモンを断ち切るようにソニバルドが地面に足をつけ回転し蹴り上げるようにて、それから走っていく。
バーラ達はソニバルド達に追い付ける程のスピードがなくなんとか逃げ去る事に成功する。
ターク「はぁー…なんとかなった…」
ヴァルド「ふぅっ…」
…
ーキャンプー
セリーヌ「ふぅ…えーっと…ゴーレム1体と…
グル3匹を…他の生態系への異常な攻撃により…
狩猟…グリンス、セリーヌ、ルニャ族でっと…」
セリーヌは報告書を書き終える。
マール「お疲れ様です、セリーヌさん、グリンスさんとの狩りはどうでした?」
セリーヌ「やっぱり流石って感じ、グリンスの剣捌きは見たことないレベルで正確だし、速い」
ルニャA「オレも活躍したにゃ!」
ルニャAは小さいのでテーブルの下からアピールするようにジャンプを繰り返していた。
グリンスは腰に手を添えて背後から歩いてきては微笑んで言う。
グリンス「ふふっ、良くやってたな…」
そんな時。
ダッダッダっ!と勢い良くソニバルド二匹が走ってくる。
ゲマナ「うわわっ!どした!急にそんな急いで…!」
入り口付近にいたゲマナが驚いて二人に聞く。
ターク「いやぁ…帰り道…レースしようって事になってな…俺とソニーの友情の勝利!」
タークはソニバルドの頭を撫でると、ソニバルドは嬉しそうに首を振る。
ヴァルド「けっ…まぁ…俺の装備が重かったからな、仕方ねー事だ…」
ヴァルドも同じくソニバルドを撫でる。
セリーヌ「そういう素直じゃないところ…どうにか──…」
セリーヌがそう言いながら近付いていると急に言葉を止める。
セリーヌ「え…!くっっっ…!ちょ…何!?」
二人を見て口元を手で抑え離れる。
遠目に見ていたグリンスが近付いてくる。
グリンス「これは…バーラの匂いだな」
セリーヌ「っ、なんでもう…はぁー…くっっ…二人共一旦お風呂入ってきて!なんか土凄いし!」
マールも口元抑えながら近付いてきて。
マール「あの…お風呂入ったら…私のところへ、顔の傷の治療しましょうね…。」
…
タークとヴァルドはもう一つの同じ衣服、装備を持って露天風呂の方に行き入念に身体を洗ってからキャンプに戻っていく、帰り道。
ターク「はぁ…散々だ…あんな魔物もう相手したくないな…」
ヴァルド「へっ…こういうのは慣れってもんだ…」
…
キャンプに戻ると。
ターク「いてっ…」
マール「じっとしてください…」
タークはマールに頬の切り傷を消毒してもらっていて。
一方ヴァルド…。
焚き火の近くに座り火を眺めていて。
後ろからセリーヌが来て隣に座る。
セリーヌ「…」
セリーヌがスンスンとヴァルドの身体に顔を近付ける。
セリーヌ「んー…なんかうっすら残ってると逆にいい匂いね…」
ヴァルド「おっ!そうか?もしかしたら俺の素の…」
セリーヌ「違うと思う」
続く。




