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69話 次から次へと。

~夜~


ルリィ「本当に良いんですか…?」


ターサー「あぁ…構わない…」


ターサーはリリーを連れてハウィ邸に泊めてもらう事にした、リリーは別の部屋で一人、その部屋はベット一つだったからだ、なのでソファーのあるルリィの部屋に泊まることにした。


ルリィ「なんだか…ターサーさんをソファーに寝かせるなんて…申し訳ないです…。」


ターサー「いつもベットで寝てるんだろ?ルリィ…だったらそれが一番だ…俺はまだソファーですら柔らかくて慣れないが…かと言って床で寝れば熟睡かというとそうでもないが…まぁ…おやすみ…」


ターサーは灯りを消してソファーに横たわる。


ルリィ「…おやすみなさいませ…」


ターサーは目を瞑り既に静かに寝息をたてている。


一方ルリィ…


3分毎に寝返りを繰り返す。


そうして落ち着きがないまま24分後…。


ルリィ「…あの…」


ターサー「…」


ターサーは寝続けている。


ルリィ「…ターサーさん…」


静かに呟く…。


ターサー「…ん…ん…」


まだ眠りが浅いターサーはルリィの声に目を覚ます。


ターサー「なんだ…?」


ルリィ「え…えと…なんだか心細くて…その…」


ターサー「…」


ルリィ「ベット…来てくれませんか?」



コッケコッコー!!!


朝が来る…ルリィはターサーの腕に抱きついて眠っていた、最初の方は緊張があったが、ゆっくりと落ち着きを得たのだ。


ルリィは少し先に目を覚ましてターサーの寝顔を横から見ていた。


ターサー「ん…」


ルリィ「おはようございます…」


静かに囁く。


ターサー「あぁ…」


ターサーはゆっくりと身体を起こす。


ルリィはそれに従うようにゆっくり腕から手を離す。


ターサー「久々の快眠だった気がする」


ルリィ「それは…良かったです…」


その後、下の階。


テーブルに座ってパンを頬張るリリー。


リリー「んー!美味しいです!」


リリーは微笑み頬を赤くしてはふわふわのパンを味わっていた。


ターサーはそれを見て微かに微笑みながらコーヒーを飲んでいる。


コンコン…ノック音、正面ドアからだ。


ガチャリと開く。


ジェリス「ハウディ!」


ハウィは持っていた新聞を畳む。


ハウィ「ジェリスじゃないか…おはよう!」


ジェリス「あぁ…朝から済まないな…少しそこの男に用があったんだ」


ジェリスはターサーを見ている。


ターサー「俺か…」


ジェリス「あぁ…」


…外…玄関テラスで朝の町の様子を眺めながら。


ターサー「良い町だ…」


ターサーは白い柵に手をついて微笑みながら。


ジェリス「あぁ…間違いないな…ふむ…ここには慣れたか?ターサー。」


ターサー「…名は誰から聞いた。」


ジェリス「国だ」


ターサーは少し真剣な表情になる。


ターサー「俺の事を知っているな?」


ジェリス「まぁ待て…見ての通り…俺も魔法のない国から来た…武器はこいつしかない…」


ジェリスは腰にかけたホルスターからリボルバーを取り見せる。


ターサー「イグニス357か…どこでそれを…PITの銃だ…」


ジェリス「…数百年前…俺は死んだ…元PITの偵察部隊だ…」


ターサー「…マルチ1…大戦前の偵察で行方不明になった部隊もその銃を扱っていたな…まさか…」


ジェリス「そのまさかだ…」


シュッ…ジェリスは銃をホルスターにしまってはターサーと同じように柵に手をついて話し出す。


ジェリス「魔法使いに襲われて俺以外の隊員は死んだ…俺は必死に走って逃げた…滝から落下してな…そこで…マジリカの端の端…俺みたいな見た目の人間が多く住む…町についた…そいつらは魔法使いではあった…だが…俺を救った」


ターサーは無言で聞き続ける…目の前の町の動きを見てるようで見ていなかった。


ジェリス「…俺はそんなことをされちゃあ…いっそ死んだことにして…恩を返して生きる事が何よりも大事だと思ってな…それから今さ…」


ターサー「…そうか…」


ジェリス「ここの保安官ではあるが…何て言うか…過去はギャングだ…それに軍の経験もあるし銃には自信があるが…意味があるか分からないもんだな…」


ターサー「同感だ…時々分からなくなる…」


ジェリスは少し目を細める。


ジェリス「ところで…あんたはどこかで見たことがある…この国でだ…どこか…ギャングの…」


その時だった、パン!!!と遠くから銃声が聴こえる。


ジェリス「っ…あれはっ…」


遠くの禿げた平原に見えるのは横一列に馬を走らせ上に向けリボルバーを撃っているギャング達。


ターサー「あれはなんだ」


ジェリス「っ…シュード一味だ」


続く

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