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57話 騙せない人間などいない

遡ること一年前…タークが現実世界にいた時の事…その日は雨が降っていたが小雨、ほとんど曇りと変わらなかった。


国…日本…。


タークは旅行で部下の一人と旅行にきていた。


治安の悪い地区として有名だったがそこにタークがいたのは偶然だった。


ターク「日本も…中々悪くないな…日本語は覚えるのが面倒だったが…」


部下の一人、タソガレを隣に歩いていた。


金髪の耳の下まで伸ばしたソフトパーマな髪、瞳は茶色、鼻は少し高く髭はない、服装は日本に来てから影響されたのか赤いジャージを着ている。


タソガレ「そんなこと言って…2日もあれば十分だったじゃないですかぁー!」


タークはやれやれと言ったかんじで。


ターク「…2日の二夜漬け…でな…?苦労したぞ?ったく…」


タソガレはそんなことはどうでも良く他の事を聞いてくる。


タソガレ「ところで…なんで俺が一緒に旅行何すか?」


タークはそれを聞いて腕を組みながら答える。

タークはボスながらも鍛えてムキムキではあるので腕を組むとクールに見える、ちなみに自覚している。


ターク「そりゃランダムだ…俺が旅行に行くときは…行き先も…連れていく部下もランダム、自作ルーレットって訳だよ」


タソガレ「な…なるほど…行き先ルーレットのせいで覚える言語が増えてくわけですね…」


ターク「せいってなんだよ…せいって…」


タークは自分の趣味のせいで既に日本語の他にも、中国語、スペイン語、ヒンディー語、アラビア語を覚えていた、しかしタークの活動範囲のアメリカでは色々な言語を必要とする、まったく無駄と言うわけでもなかったのだ。


タソガレ「どれもいわゆる…二夜漬けなんですか?」


ターク「あぁ…勉強は2日寝ずにが一番だからな」


タークはそうやってキメ顔で言うがタソガレはもう既に興味がないと言うように。


タソガレ「ここら辺…なんか食い物売ってるないっすねぇ…」


ターク「お…お前なぁ…」


しかしタークはタソガレから視線をずらし辺りを見渡す、確かにどの建物にもシャッターがついているが閉まっている、天気のせいで午前中でも薄気味悪い…。


ターク「…なぁ…タソガレ…お前に日本の行き先は頼んだが…何故ここに?」


タソガレ「いやぁ…それが…間違えたみたいっす」


タソガレは頭を掻きながら周りを見渡す。


ターク「は?」


タソガレ「大阪のたこ焼きが有名って所に来たかったんですけどねぇ…ここまったく違うみたいっす…」


タークはとにかく呆れていた…。


ターク「はぁ…まぁ…これも勉強になるか…次から気を付けろよ?ったく…ルーレットの修理が必要だぜ…」


タソガレ「それってつまり項目から俺を抜くって事っすよねぇ!」


ターク「まぁなっ!」


はっはっはっ!


と二人で笑っていた。


と、そこに柄の悪そうな二人が寄ってくる。

フラフラと歩いているが間違いなく自分等二人を見ていることが分かる…タークすぐに危険を察知するがあえて気付いてないふりをする。


ちなみにタソガレは素で気付いていないようだった。


男1「おーい、ちょっとエエかなぁ?」


男の一人は見せびらかすように鉄パイプを持っている、黒いシャツを第三ボタンまで開けてインせずに着ていて、グレーのスーツパンツ、茶色い靴、手には金の指輪達…。


もう一人の方もシャツとズボンの色が違うだけで似たような感じだった。


ターク「…はっはっはっは!(身長172cmと189cm…)」


タークは笑いながら二人を見ている。


タソガレはこんな感じでも喧嘩っ早いのでタソガレを後ろにしてタークはなにか用?っと言った表情で丁寧に対応し出す。


男2「いやーなんかなぁ…?えらい洒落た格好してるし?お金とか持ってないかなぁってなw?」


男の一人はふざけたように笑いながら聞いてくる。


タークはいつと通り、グレーのシャツをインして黒いスーツパンツに黒の革の高級なベルトをしている、黒の革靴も綺麗で毎日磨いている。


ターク「あー…君、依頼人?」


男1「は?」


鉄パイプを持った男は鉄パイプを握る手が強くなる。


タソガレ「…(ボス…?)」


タークは打って変わって目が鋭くなる、そして前の二人から目線を外さない。


ターク「いやねぇ…俺達は依頼をもらってここに来たんだよ…丁度二人いるって聞いたし?格好も聞いたのとそっくり…誰か弾いて欲しいって?」


タークは相手を前に一歩も下がらずに丁寧に聞く。


男1「いや…それは俺達じゃあ…」


ターク「そうか…なら…今のは忘れてくれるか?」


男1「…はい…」


ターク「失礼…」


タークはタソガレの手を取りその場を急いだように歩いていく。


歩き方は急いでるのに…邪魔するなよ…と言わんばかりの歩き方で去っていく、男二人が見えなくなってから何度か角を曲がり止まる。


ターク「ったく、危なかったな…あれがいわゆるジャパニーズヤンキーか?」


タソガレ「それよりヤバそうでしたけど…なんでぶっ殺さなかったんですか?」


ターク「アホか!別の国で犯罪はしない!面倒が増える…それに体重差を考えて不利だ…俺は戦えないし、お前は強いにしろ2対1だ…」


タソガレは少し不機嫌に。


タソガレ「俺だったらぶっ倒してましたけどねー…」


ぶーっと拗ねながら頭の上に手を組んでそっぽ向く。


ターク「だとしても…面倒事は避けるべきだっての…」


タソガレはハッと思い出したかのように。


タソガレ「しっかし!なんすか!あれ!どんな対処の仕方ですか!」


ターク「穏便だったし良かったろ…?あ…覚えておけ…相手の知らない事を知れ…それを利用したら…相手は不安か恐怖を感じて強く出てこない…」


タークは決まった…とばかりの顔をする。


タソガレ「あ!たこ焼き屋見えてきました!行きマッセ!」


タソガレは一人で走っていく。


ターク「…やれやれ…」


タークはため息をついて小走りでついていく。



そんな思い出を思い出していた…


ターク「えーっと…」


タークがテントに戻った時だった、ルニャAからIが小さいながらも腕を組んで泥だらけで見てくる。


ターク「な…なんすかね…」


ルニャC「給料が未払いにゃ!」


ルニャD「工事みたいな事させてそれはおかしいにゃ!」


ターク「きゅ…給料?なんでだよ!そんな契約してないし!ノリノリでニャルマゲドンしてたじゃねぇか!」 


それを聞いたルニャ軍団達は大げさに後ろにのけぞり。


ルニャF「にゃ!?無給で働かせるつもりだったにゃ!?」


ルニャ軍団は直ちに構えを取りタークの足元へ猫パンチVer2をかましてきた。


ターク「ま…またかよぉ!!!!」


グリンスはテントの入り口をひらりと開けて見てくるが、邪魔だったようだと言わんばかり感じでテントから離れていくのだった。


続く。

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