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56話 露のつくお風呂

ルニャB「オーニャーイオーニャーイ!」


赤く塗装された棒を持ち大きなカゴを押しているルニャ三匹を誘導するルニャB…。


それを見張るように見ているターク。


ジェリック「タークくーん!」


ジェリックが遠くから歩いてくる。


ターク「お、ジェリック…頼んだものだな?」


ジェリック「そうそう…これがこの世界の水中ポンプ…」


ドシッと地面に置く…。


ターク「それと…場所はここで間違いないんだよな?」


ジェリック「タークくーん…僕をなんだと思ってるの?ここで間違いないよ、ボーリングマシンも使ったんだから…」


ターク「あのボーリングマシンが一瞬過ぎたから心配なだけだ…」


ジェリックはそんなタークの言葉を聞いて顎に手を添える。


ジェリック「へぇ…こういう技術はそっちの、世界よりこっちの方が発展してるんだね…。」


ターク「あぁ…まぁ、俺にとってそれはありがたいがな…こいつも中々コンパクトだし…」


ジェリックの置いた水中ポンプを撫でる。


ジェリック「うん…あ…そうだ…君の銃を調べたんだけど…やっぱりこっちの銃と違う点が、PITの武器の資料を見てたら気付いたんだ。」


タークは目を細める。


ターク「違う点…?」


ジェリック「勿論基礎は同じ…だけど、君の世界から持ってきた銃は劣化しない…試しにRust Flowerを使ってみたけど…明らかに─…」


タークは割り入るように。


ターク「待て待て…なんだ?その…ラス…なんとか…」


ジェリック「あぁ…えっと、Rust Flower…錆びの花…そのままの意味で…この花の花粉は錆びを促進させるんだ…この国で良く言うのは自然を求めるならRust Flowerを探せって言うんだよね…

何故ならこの花の近くに拠点は誰も作らないから」


タークは両手を振りながら。


ターク「待て待て…色々言いたい…まず…銃を錆びさせようとしたのか?」


ジェリック「結果は予想してたから許してよー?それより大事なことに気付いたんだ…」


ターク「大事なこと…?」


ジェリック「君がこの銃を使ったのはカグヤの時だったね?」


ジェリックは笑みを浮かべながら。


ターク「あぁ…セリーヌはそう説明したと…」


ジェリック「君がこの銃を使ってからか…不思議なことが起きたんだ」


ターク「不思議なこと?」


ジェリックはそう言うとタークに銃を向ける。


ターク「ちょ!おい?おい!?」


バン!!タークに放った、確かに放ったのだ。


しかし…


シュー、目の前の銃の銃口は確かに煙を吐いていた、しかしタークには怪我一つない。


ターク「ど…どうなってるんだ?」


ジェリック「銃は現状…威力が適用外になったんだ…つまり…威力が君の世界の威力に戻ったんだ…」


ターク「っ…ってことは…」


ジェリック「この銃はこの世界では使えないってこと」


タークはそれを聞いてハッとし。


ターク「お前命の恩人じゃねぇかよ…そいつを奥の手として持ってたら本当にまずいところだった…」


ジェリックはそれを聞いてまた笑う。


ジェリック「えへへ、どういたしまして…」


ターク「しかし何故錆びにくいんだ?」


ジェリック「うーん…そろそろかな…多分…」


ターク「…ん?」


ジェリックの手に持った銃が急に錆びだす。


ターク「うわっ!なんだ!?」


ジェリック「今度はこの世界の花…Rust Flowerが効くように適用された…」


ターク「どうなってんだ…」


ジェリックはニヤリと笑い人差し指をたてて。


ジェリック「僕の仮説では、この世界は転生してきた君も含め、異常に気付いて修正をしようとしてる…ってこと…」


ターク「修正…」


タークは俯き腕を組む。


ジェリック「だから銃の強さは適用させず、銃を弱くするような花の効果は適用させた…はっきりいってこれ以外辻褄の合うことはないと思うんだ…」


ターク「それってのは…」


タークが呟く、少し強く含みを持たせて。


ターク「俺もいつかそうなる…可能性があるのか?」


ジェリックはそれを聞いて目を逸らす。


ジェリック「それは考えたけど…心配しなくて良いよ…君は途方もない差の重力に適応したんだからね…」


ターク「そうか…」


タークはそれ以上聞かなかった、不安を増やすのは得策ではない…。


二人は静かになり、その場は作業をしているルニャ軍団の掛け声で溢れていた。


数日後…。


ルニャB「ボスぅ!」


ルニャBが四足歩行で走って来て目の前に立つ。


ターク「おっ…良い知らせか?」


ルニャB「にゃ!HS計画…成功にゃ!」


ターク「よっしゃぁ!!良くやったぞぉ!」


タークはルニャBを持ち上げ喜んでいた、そして…遠くからルニャ軍団が横一列に並んで歩いてきている…ルニャA…そしてルニャCからルニャIまでが…。


皆がヘルメット代わりにゲマナが作ってくれたルニャ用サイズの木のボウルを抱えて、土で汚れながら。


ターク「おぉ…なんだか…かっこいいじゃねぇか…ニャルマゲドンって感じ…」


続く

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