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53話 何もないはずもなく

ルリィとターサーはずっと焚き火を眺めていた…。


パチッ…焚き火の薪が跳ねる…。


その時だった…ルリィの抱えている帽子が赤く光る…。


ターサー「…ん?」


ルリィ「っ…!?」


ササッ!


背後から忍者のような男三人が飛び付いてくる。


ターサー「っ…(こいつらはっ!)」


その時だった。


ゴゴゴ!バーン!


どこからか石の壁のようなものが現れる忍者三人に振りかぶり吹き飛ばす。


ターサー「っ…なんだっ!?」


ターサーは手に持っていたショットガンを忍者が吹き飛んでいった場所に構える。


ルリィの方をチラリと見る。


ルリィは手を前にかざしていた。


ターサー「っ…今のはお前の…」


ルリィ「はい…私の魔法です…」


ルリィの目は月明かりに照らされより綺麗な青い瞳に見えた。


ターサー「さっきの帽子の光は…」


ルリィ「危険を教えてくれるんです…」


ピカァ…再び帽子が赤く光る。


ターサー「っ…(来るのか…)」


ササッ!


先ほど吹き飛んでいった忍者とは違う忍者…


今度はくノ一三人が飛び付いてくる…。


一人はクナイ、二人は短刀を持っている。


ターサー「…っ…」


ターサーはくノ一1の刺しに来る瞬間、その力が抜ける瞬間に刃のみねを掴み奪い取っては切り返す、そしてすぐさまもう一人、短刀を持ったくノ一の振りかぶりに対応する。


カキン!!!そんな音が響く。


くノ一3はクナイを持って何本ものクナイを二人に投げつけてくる。


ルリィ「っ…!」


ゴゴ!!再びルリィは壁を出してクナイから身を守る。


ターサーは短刀でくノ一2を弾いてすかさず首を締めるように捕まえ盾にする。


グサグサッ!!


くノ一2「ぅっ!?」


ターサー「っ…(危なかった…)」


ゴキッ!くノ一2の首の骨を折る。


そしてゆっくり地面に倒す。


シュシュ!!


クナイを投げたくノ一3は素早い動きで二人の周りを走る。


ターサー「気を付けろ…何か狙ってる。」


ルリィ「っ…分かってます…」


ルリィはくノ一3の円を描くように走っているルートを観察する。


ルリィ「…(今!)」


ゴゴ!!


ルリィはくノ一3の走るルートに壁を出現させる。


ガゴン!!


くノ一3は目の前すぐに出た壁には対象出来ずにぶつかる。


そうして体勢を崩した瞬間。


カシャリとショットガンを構えるターサー。


バン!大きな発砲音が響くと共にくノ一3を撃ち抜く。


バタリとくノ一3も倒れる…。


ターサー「ふぅ…」


カッシャ!ターサーはショットガンの排莢をする。


ターサー「よくやった…ルリィ、お前の反応がなければ危ないところだった…。」


ルリィ「いえ…そ…それより…」


ルリィは倒れたくノ一に近づき。


ルリィ「し…死んじゃったんですか…」


ターサー「いいや…」


その時…くノ一達は全員黒い灰のようになり消えていく。


ルリィ「…き…消えました…」


ターサー「こいつらの死の定義がわからない…」


ターサーはPITの集音機を取り出し辺りをよーく確認する。


ターサー「…(音はなしか…)少し警戒しておけ…まだ一人の厄介な女がいる可能性がある…。」


ルリィ「っ…わ…分かりました…」


そうして二人で警戒を続けながら夜を過ごす。


ー朝ー


ピヨっ…ピヨっピヨっ…


ターサーの腕時計は6時を表していた。


ピッピッ!!


腕時計から音がなる。


ルリィ「んん…」


その音に気がつくルリィ。


ルリィは気がついたら眠っていた、ターサーの肩に頭を預けていたのだ。


ルリィ「…おはよ…ごさぃます…」


ターサー「あぁ…おはよう」


ターサーはしっかり銃を持って見張りを続けてた。


ジー…とテントのジッパーが開く。


ラルフィ「ふぅ…よく寝た…おはようさん…」


ターサー「おはよう、ほら…」


ターサーは焚き火近くに置いておいたパーコレーターからマグカップにコーヒーを入れてラルフィに渡す。


ターサー「ルリィは?いるか?」


ルリィ「…え…わたし…わたしは…」


ルリィはまだ寝ぼけていた。


ルリィ「わたしは…さとうと…みるく…」


ターサー「…分かった」


PITの粉末のミルクと砂糖が一緒になった物を入れる、そしてスプーンでよく混ぜる。


ターサー「ほら…」


ルリィ「ありがとうございます…」


そうして少しゆっくりした後にキャンプを片付けて馬に乗る三人。


ターサー「昨日の通りに進めれば…あと一時間半でスルビスに戻れる…」


パカリッ……パカリッ……と進んでいく。


ルリィ「あと少し…頑張ってくださいね…」


ルリィは馬を撫でながらそう呟く。


ラルフィはターサーの前に乗りながら聞く。


ラルフィ「それで、容態は分かるか…?俺が治すべきその娘の…」


ターサー「出血性ショックと意識障害だ…ルリィの魔法で延命している…急いで輸血が必要だ…」


ラルフィ「輸血…その娘の血液型は…?」


ターサー「心配するな…PITの輸血キットなら…全種類入ってるはずだ…未開封だろ?」


ラルフィ「君は…PITに詳しいな…」


三人馬に揺れながら…。


ターサー「俺は元PIT所属だ…」


ラルフィ「通りで…」


…移動を続けることは一時間半…。


スルビスが見えてくる。


馬で走ってきている存在に気付いたのか町長の家…から町長のハウィが出てきて手を振っている。


ルリィ「っ…ハウィさんです!」


何やら急げと言っている様子だった。


ターサー「何かまずそうだ…急ぐぞ…」


そうしてエプソンのいる病院に行き勢いよく部屋に入る。


エプソン「っ…ターサー!来たか!急げ…魔法での延命とはいえ顔色が蒼白…冷や汗…輸血は!?」


ラルフィがそこに割り込むように。


ラルフィ「俺が持ってきた…」


ラルフィは近くの机に輸血キットを置いてボタンを押す、輸血はコンパクトなサイズからどんどん大きくなる。


ラルフィ「繋げるぞ…スキャン」


エプソン「…Aだ…」


ターサー「っ…頼んだぞ…」


ラルフィ「任せろ…」


ラルフィはターサーを見ず、目の前のリリーという一人の娘に集中していた。


ターサーは部屋から出てルリィの元に行く。


ルリィはターサーを見てうなずいてから言う。


ルリィ「きっと大丈夫ですからね…」


ルリィはターサーの手を握り上目使いで見つめて安心をさせてくる。


ターサー「…分かっている…」


…1時間経過する。


ガチャリ…ドアが開く。


エプソンとラルフィが出てくる。


ターサー「っ…どうなった…」


ラルフィは真剣な顔で言う。


ラルフィ「誰に聞いている…俺か…?

勿論無事に決まっているだろう。」


ターサー「っ…良かった…」


エプソン「はっは…」


エプソンは笑いながら。


エプソン「さて…ターサー…あの娘は盲目だから…本来はめの手術を頼みに俺の元に来たんだろ?」


ターサー「あぁ…そうだ、その道中で襲撃にあった…」


ルリィ「そんなこと…可能なんですか…?」


ルリィは少し驚いたようにエプソンに聞く。


エプソン「こらこら…魔法を使う君が聞いてはいけないだろう…勿論可能だ…」


ラルフィは笑い。


ラルフィ「なんて医者だ…はっはっ…容態が落ち着いたら…それは始めよう…」


エプソン「あぁ…勿論だ…」


エプソンとラルフィは部屋に戻っていく。


ターサー「…大した奴らだ…」


ルリィ「救世主…ですね…。」


続く。


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