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51話 改めて

ホテルでの朝食を済ませた後少し急ぐようにホテルを出た二人…。


馬に乗って移動を開始する…。


街中でゆっくり馬を走らせ街を出る一つの橋を越えスピードを上げる。


パカリッ…パカリッ…


今回も青い空をしていて辺りは緑の草原、そして少しすると牧場のようなものが見える。


牛が少し広い柵の中で元気良さげに放牧されていた。


そこには黄金色のシターゴル(この世界の小麦)も今が収穫時かのように風でなびいていた。


ターサーはそんな景色を見てルリィに聞く。


ターサー「マジリカは…作物とか家畜の世話にも、魔法を使うのか?」


ルリィ「うーん…どうでしょうか…ここ数十年で魔法使いじゃない人も増えましたから…ガルドからの移住者もいますし…PITからの人もいます…

他の大陸からも来てる人がいるくらいですからね…」


ターサー「…しかし…シターゴルの季節はまだだろう?魔法か何かだろ?」


マジリカは一年通して季節による木の葉っぱの喪失や草原変化はないのだが、作物には影響されるのだ。


ルリィはそれを聞いて首を傾げる。


ルリィ「隠れた魔法使いではないでしょうか…」


ターサーは「魔法使いって隠れるのか?」


ルリィ「この世界では色々な事がありますからね…」


ターサーは馬を走らせながらそれ以上は聞かなかった。



パカリッ…パカリッ…カカカ…


土の上を走らせていた馬の音が石の上を走らせている音に変わる…。


基本的にそれは街についたことを示すのだ…。

…一部の街は石やレンガで出来ている。


ターサー「…ここがジャスフか…」


目的地の街に到着した…。


ジャッカル程発展はしていないが道が石造りなのはこの世界で言う発展している証拠なのだ。


ターサー「…この街に比較的新しい医療器具があって…何故ジャッカルにない…?」


ルリィは手を顎に添えて話す。


ルリィ「うーん…噂程度ですがPITから持って移住しに来たとの事です…」


ターサー「正式な移住の医者か…かなり珍しいな…医者や軍人はPITからの移住の難易度と手続きが鬼と言われるほどだからな…」


ターサーも顎に手を添え。


ターサー「ジャッカルにいないのは…空きが無かったからと考えれるか…」


馬からゆっくり降りて、ルリィに手を貸しながら馬からおろす。


繋ぎ場に馬を留めて。


ターサー「病院はどこだ?」


ルリィ「すぐそこです、案内しますね。」


ターサーはルリィの後をついていく。


ターサー「詳しいな…来たことは何回もあるようだな」


ルリィ「スルビスに行く前はここで過ごしてたんです、少しの間…ここの方がジャッカルより宿が安かったので…それに…お医者様にも何回かお世話になりました」


ターサーとルリィは街を歩きながらそういった雑談を続けていた…。


レンガで出来た建物もあれば、まだ木で出来た建物もある、建設途中の建物もあり、赤い木の壁と大きな窓のバーも…。


ルリィ「っ…」


ルリィはそのバーを見ていた。


ターサー「どうした?」


ルリィ「あ…あの人です」


ルリィはバーの方向へ指を指す。


ターサー「ぁ?」


ターサーはルリィの指を指した先を見るとバーの大きな窓から白目の男がポーカーを大きなテーブル四人でしてるのが見えた。


ターサー「…あの男か?」


ルリィ「はい…ラルフィ先生です」


ターサー「よし…ルリィ…ここで待っとけ」


ターサーはルリィを待たせラルフィの元に行く。


木製のバーのドアを開けてポーカーをしているテーブルに近づく。


ターサー「プレイ中すまない…ラルフィというのは…お前か?」


ターサーは白目の男に目を合わせる。


不思議な感覚だった、目を合わせているのに合わせてない感覚になるのだ。


ラルフィ「…ドロップ…」


ラルフィはそう呟くとトランプを端に置いて目の前のお金を広い立ち上がる。


ターサー「あんたに頼みがある」


ターサーはそう言って近づいた瞬間だった。


ラルフィ「っ!」


ラルフィは走る、バーの扉をバタン!とおもいっきり開けては走っていく。


ターサー「っ…おい!」


待っていたルリィはラルフィがバーから勢いよく出ていき、それを追うターサーを見て。


ルリィ「!?」


ルリィも慌てて走り追いかける。


ターサー「っ…ラルフィ!何故逃げる!」


ラルフィ「く…!来るな!先週に前の分は払ったろ!」


ターサー「っ…なんの事だ!」


ラルフィは走り続ける…しかしターサーの足の速さにはすぐに追い付かれる、ラルフィが立ち止まったのは行き止まりだった。


タッタッタ…ラルフィは息を切らし膝にてをついていた。


ラルフィ「はぁ…はぁ…」


ターサー「ふぅ…ラルフィ…俺を何かと勘違いしているな…」


ターサーはゆっくりラルフィに近付いてく。


ラルフィ「ふん!あいつらが寄越した新しい借金取りだろう!」


ターサーはそれを聞いてため息をつく。


ターサー「はぁ…そんなことだろうと思った…俺はターサー…紛れもない一般人だ…ラルフィ…あんたに助けを求めに来た…」


ラルフィ「助け…?」


その時だった、重いブーツと拍車の音。


ターサーとラルフィの横から大柄な男が二人現れる。


男「おい、ラルフィ…取り立てだ、今すぐに金を出せ…」


ラルフィ「っ…今度は本物かっ!」


そして遅れて息を切らしながら少し離れた場所に来るルリィ。


ルリィ「はぁ…はぁ…っ…(な…なんか嫌な予感がします…)」


遠目に大柄な男二人とターサーとラルフィを見ていた。

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