↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祝福された異端の子  作者: しろうさぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/40

それぞれの立場で


ロイドはエドガーの執務室を訪れていた。


「この前、街の近くの森でヘルビーストらしき影を見た。そろそろ片をつけないと、まずいかもしれないな」


「そうか……。こちらも予定どおり城壁の修復が進んで、討伐隊を編成する目処が立ってきたところだ」


「騎士団の訓練はどうだ?」


「正面から突進を受け止めるのは危険が大きい。できることなら、先制攻撃で敵の勢いを削ぎたい」


「なら、見つけるまでの動きが重要になるな」


エドガーは机に広げた地図へ目を落とした。


「街道沿いの警戒と迎撃は騎士団が担当する。森の探索については、冒険者ギルドに協力をお願いできないだろうか」


「分かった。だがヘルビーストを相手に索敵できる冒険者は限られる。人選と人数は…今いる面子を考えるとかなり厳しいが…調整してみよう」


「頼む。森で発見した場合は、街道沿いの斥候へ位置と進行方向を伝え、騎士団へ情報を引き渡すのはどうだろう?その報告を受けて先制攻撃できるよう迎撃に動く」


「冒険者は発見と報告に専念し、無理に戦わない。そういうことだな」


「ああ。発見後の連携を確実にするため、こちらも連絡手順を整えておく」


ロイドは地図を覗き込んだ。


「探索する場所も絞った方がいい。町から三キロほど先に泉があるだろう。比較的安全な休憩地になっている。泉の周辺までの区間で戦うのが効率的だと思う」


「騎士団も、その周辺を接敵地点の候補にしている」


エドガーが地図上の候補地を示す。ロイドは森の様子と照らし合わせた。


「なら、この辺りと泉へ向かう道沿い、それから森と街道の境目。この三か所を重点的に索敵すればいいんじゃないか」


「分かった。その三つを重点区域にしよう。騎士団にも伝え、報告に応じて動けるよう準備させる」


「森の地形を利用して、敵を開けた場所へ誘導できれば理想的だ。ただ、無理はさせられない。位置をつかむことを最優先する」


「誘導できるかどうかは、発見後の状況を見て判断しよう」


ロイドは頷いた。


「よし。とりあえず俺はギルドで人選を進めよう。そっちは騎士団の準備を頼む」


「討伐予定日はいつにする?」


「騎士団と調整した上でにはなるが、1週間後でどうだろう?」


「なるほど。了解した」


「ロイド殿…協力感謝する」


「よせ。自分たちの街のためだ。それより最近は寝れてるのか?だいぶ顔色に疲れが見えてるぞ。一人で抱え込むな」


「ああ…すまない。ありがとう」


エドガーは少し照れくさそうに笑った。




         *



報告書



親愛なるエドガー様へ


ご依頼のありました、


ベルク・ウィリアムズ、

リナ・ウィリアムズ  夫妻の長男


ラルフ・ウィリアムズ


の鑑定の儀の結果について、ご報告申し上げます。


当日、鑑定の儀を担当したルース・サイツ司教補佐に確認したところ、ラルフ・ウィリアムズの守護鑑定石に示された結果は、


「天秤」「傭兵」


であったことが判明いたしました。


なお、担当司教補佐が病に伏せていたため、ご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。


エドガー様に、神の御加護と平安あらんことを。


西ベネディクタ教会

サイモン・ロー




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます! 「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、 作品の【ブックマーク追加】や、画面下にある【⭐⭐⭐⭐⭐(評価)】をタップして応援していただけると、執筆のクオリティと速度が跳ね上がります! ▼作品トップ・目次ページはこちら https://syosetu.com
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。