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その九十五

 三千六百八

 権力者は、お金には困っていないでしょう。しかし生活には困っているのです。少しでも気を抜くと、命を失うからです。だからあんな顔になるのです。失っているものも大きいと思いますよ。

 幸いあなたは平民です。いざとなったら何処(どこ)へでも逃げましょう。だから何かをやってみるべきです。


 三千六百九

 ネットで色々と読むと、昭和三十年代に遠方、例えば私の住む関西から北海道に旅行する事の出来た人は、家に相当お金の余裕があったに違い無いという記事に行き当たりました。深く頷きました。私は自分が子供の頃、北海道の鉄道を訪ねる事が出来なかった、そんなお金の余裕なんかうちには無かったという事を残念がっていた時もありましたが、そんな事の出来た家は本当に限られていたのだと改めて思いました。庶民の多くが本当に貧しかった時代なのですね。そんな事が出来たら良いねと、憧ればかり重ねていた人が多かったという事です。

 しかしそういう暮らしの中で子供の頃の私は、願いが叶わず不幸せだったでしょうか。そんな事は微塵も思いません。間違い無く、私は幸福だったのです。優しくあたたかい両親が居てくれたからです。毎日の生活の中で叶わぬ願いを育てる、自分の胸の裡(うち)にずっと育て続ける、それがまたとは無い幸福である事を私は学んだのです。人の暮らしが幸福であるかそうでないかは、願いが本当に叶うか否かで決まるのではありません。第一に抑々(そもそも)自分が願いをもっている事、次にその願いの実現に向かっての道筋が完全に閉ざされてはいない事を知っている事です。それだけあれば、人は幸福になる事が出来ると思います。私がそうだった様に。

 自分の中に在る願いを棄てず、保ちましょう。そしてそれを叶える道筋を見出しまた見失わない目、即ち澄んだ魂を守りましょう。

 ブログは毎日更新しています。

https://gaho.hatenadiary.com/

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