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その八十五

 三千三百六十一

 人は、致命的な結果に至る道に入り其処(そこ)を進む時、必ずそうと分かっているのです。知らぬ間にそうなっていたという告白を、私は信じません。必ず心に『これは何かおかしい』というシグナルが点(とも)る筈です。故意にそれから目を背ける事はあっても。

 其処(そこ)を一つ一つ、自分らしい結果に至る道筋の方へと選び決めて行くのは困難な事に違いないでしょう。しかしその困難は一定のレベルの能力や資質に拠って克服されるものではないのです。其処(そこ)で自分が行くべき道を選ぶ困難は、勇気の困難です。自分のそれを試される困難なのです。だから責任を逃れる事は絶対に出来ません。自分のその結果、それは自分の責任です。此処(ここ)を正しく受け容れる事から、再生回復の道も始まるものと私は心得ます。


 三千三百六十二

 世間で『虚しい』と言っている人の九割以上は、何もしない事に拠って虚しいのです。仕事で必死に早朝から深夜迄働いていても、それでも何もしていないのです。そう、自分の心を満たす為に必要な事を、何も。

 自分の好きな事、何かしたら良いではありませんか。私の今迄の経験では、自分の好きな事をしていてそれが虚しい結果に繋がった例を知りません。成功失敗の事を言っているのではありませんよ。失敗したとしても、自分が真実に『これをしたい』と思ってした事は次の何かに繋がるのです。自分が何を求めているのか、それを自らに問い質(ただ)し、それをして下さい。その上で自分が虚しいかどうか、実地に試してみたら良いでしょう。


 三千三百六十三

 今迄にも時々書きましたが、夢は私にとって淋しい夢が一番多く、次に恐ろしい夢が多いのです。心休まる夢は滅多に見ませんし、うきうきして元気になる様な夢は十年に一度位なのです。そんな良い夢を見たら、私は絶対に記憶していて金輪際忘れず、尚且つ絶対に小説にするでしょう。けれど、何だか最近は調子が違うのです。何となく気楽な夢が多いのです。嘘みたいです。まるで『ふーん、そうなの』とでもいった感じなのです。何か、私ではない人間みたいです。これは喜ぶべき事でしょうか。

 若しかしたら私は、自分が知らない間に人生の大きな峠を越したのかも知れません。大袈裟に聞こえますか。でもそれ位、この私が気楽な夢を多く見るという事は大きな出来事なのです。自分の中の何かが、或いは自分を取り巻く何かが変わったとしか思えません。もう少しこの気楽な夢の一群を楽しみたいと、私は思っています。

 ブログは毎日更新しています。

https://gaho.hatenadiary.com/

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