41.マーセル商会
コンコンコンコン
ん?誰だ。
「ユウ様、ユーナス様、スピネル様。起きてらっしゃいますか?」
んー、この声は執事のバトラスか?なんだ?
「起きてます」
「朝食の準備が出来ましたのでお持ちしても宜しいでしょうか?」
ん?もう、朝か。
「少し待ってください。おい、ユーナ、ネル、起きろ。朝だぞ。」
「んー、ふぁぁ。もう朝なのね。おはよう。ユウ。ちゅっ」
「ん。あぁ、おはよう」
ユーナは優におはようのキスをした。いつもならネルが色々言って来るがまだ起きてないので邪魔が入らずにキスが出来ていた。
「なんだか、久々にキスをしたわね」
「そうだな。いつもならネルがいるからな。いや、いるんだが今は寝てるからな。ほらネル起きろ起きないとお前だけ朝食が無くなるぞ」
「む?それはだめなのじゃぁ!」
「起きたな。おはよう」
「妾の朝食はどこじゃ?」
「いや、まだ来てないからな」
「そうなのか。主様にユーナおはようなのじゃ」
「おはよう」
「バトラスさん朝食を持ってきてください」
「かしこまりました」
優達は寝巻きから着替えて朝食が来るのを待っていた。
コンコンコンコン
「ユウ様朝食をお持ちしましたので入ってもよろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「失礼致します」
バトラスが扉を開け入って来てその後ろをメイド達が続いて入ってきた。
更にメイドの後ろからセレナも入って来た。
「おはようございます」
「セレナか、おはよう」
「おはよう。どうしたの?」
「おはようなのじゃ」
何故優達の部屋に来たかと言うと、廊下でバトラスにあって朝食を優達の部屋に持って行くと言っていたので国王に許可をもらって優達と一緒に朝食を食べるために部屋に来たらしい。
「そうか」
「所でユウ様達はこのあとのご予定などは?」
「その、ユウ様ってのを辞めてくれないか?敬語も出来ればやめて欲しい」
「分かりました。ではユウさんと呼ばせていただきますね。敬語に感しては昔からこうなので気にしないでください」
「そうか、わかった。それとこの後の予定は特に考えてないな。あ、マーセルさんの所に行ってみようと思う」
「それでしたら、私がこの街を案内したいのですが」
「いいのか?」
「はい!」
「なら頼む」
4人は朝食を食べ終わりセレナが一旦着替えるとの事だったので城門前に待ち合わせになった。
待つことに数分セレナが鎧を着てなくて私服姿のユーリも連れて戻ってきた。
「お待たせしました」
「あれ?ユーリも一緒に行くのか?」
「はい。私の護衛です。一応」
「ん?一応?」
「はい。お父様がたまには休みなさいと」
「ライドルさんが?」
「はい」
なんでもユーリは宰相の娘兄がいるので家を次ぐ必要はないので騎士団に入ったが宰相の娘ってのがあるからコネで入ったと思われないように休み無しでずっと働いてたらしい。
なので表向きはセレナの護衛としてついてきた。本当の理由は働きすぎ休めと言う事だが。
「そうか。ユーリも今日はよろしくな。それにしても鎧以外の服装は初めて見たな。中々似合ってるな」
「そ、そうですか?ありがとうございましゅ!」
噛んだ。
優がそう言うとユーリは頬を赤く染めてお礼を言った。
「ユウさん、ユウさん!私はどうでしょう?」
「似合ってると思うぞ?」
「ありがとうございます!」
「「はぁぁ」」
ユーナとネルが盛大にため息をついた。
優達は最初にマーセルの店に行くことにした。一応前日に場所を教えてもらったがセレナが何回か行った事があるらしいので案内してもらうことにした。
暫く歩くと人通りが多くなってきたので優はセレナに王女って事がバレるんじゃないかと聞いたらたまに街まできているらしく王女が来たぐらいでは騒がないらしい。
「言われた通り色々な種族がいるんだな」
「はい。人種差別する人はいませんので。種族関係なく皆さん中がいいですよ」
「だろうな。みんな幸せそうな顔をしてる。ん?あの、角が映えているのは魔族か?」
「はい。この国は魔族の国と交易等をしていますから」
「魔族の国か。魔王とかいるのか?」
「はい。魔王は私たちの国で言うと国王になりますね」
「なるほど。会ったことあるか?」
「いえ、私はありません」
「そうか」
問題が起きる前に会いに行ってみるか。魔王に。
するとセレナがかなりの大きさのある建物の前で止まった。
「ユウさん着きました」
「ここか。デカイな」
「マーセルさんのお店はこの国で1番大きなお店ですからね。それに私たち王族もよく利用していますし。では中に入りましょうか」
セレナはドアを開け中に入って行ったので優達も後に続いて中に入って行った。
「いらっしゃいませ!」
「マーセルさんはいますか?」
「いますよ」
「セレナが来たと伝えてください。あと、ユウさんもいると」
「かしこまりました。少々お待ちください」
セレナが店員とやり取りをしている間優達は店の中を見て回っていた。
へぇ、なんか色々売ってるな。それに地下と2階と3階があるのか。凄いな。
すると先程の店員がマーセルを連れて戻って来た。
「セレナ様お待たせ致しました。あれ、ユウさんはどちらに?」
「あちらで色々見てます。ユウさん、ユーナさん、ネルさんマーセルさんが来ましたよ」
「はいはい」
「ユウさんいらっしゃいませ」
「あぁ、ここはなんでも売ってるんだな」
「えぇ」
マーセルの店はアクセサリーや宝石や武器や防具等を売っているらしい。
ただ武器や防具は支店では売っていなくここ本店の地下で売っていてちゃんとした専門店で買うより少し高いらしい。
「今日来た理由なんだがあの時盗賊達が持っていたアクセサリーや宝石とかを売りに来たんだが」
「あぁ、そうでしたね。では、3階に行きましょう」
「わかった。ユーナ達は少し待っていてくれ。欲しいものがあったら買ってやるから。セレナもユーリも良いぞ。王族と貴族だから大抵のものは手に入るだろうが」
「わかったわ」
優はマーセルに着いていき3階の一番奥の部屋まで行くと執務室になっていた。
執務室は扉から真正面奥に椅子と机があり事務仕事が出来るようになっていて中央にはテーブルとソファがある。
「ユウさんそちらに座ってください」
「あぁ」
「盗賊達が持っていたアクセサリーや宝石等はあの時一応査定はしましたが見落としがないか確認したいのでもう一度見せてもらってもよろしいでしょうか?」
「あぁ。ほら」
「ありがとうございます。では少々お待ちください」
優は異空間ボックスからアクセサリーや宝石等をとりテーブルの上に置いた。
待つことに5分程査定が終わったらしく顔を上げた。
「お待たせしました。では、金額の方ですが白銀貨6枚と金貨4枚になりますがよろしいでしょうか?」
「あぁ頼む」
「分かりました。渡す時は使いやすいように白銀貨4枚と金貨20枚それと銀貨40枚にして渡しますね」
「ありがとう」
マーセルは部屋の中にある金庫みたいな所からお金を取り出して袋に入れて優にわたした。
「ユウさん確認しなくても大丈夫ですか?」
「あぁ、俺はマーセルさんを信じているからな」
「ありがたきお言葉です。これからも私の商会をよろしくお願いします」
優とマーセルはユーナ達がいる1階に戻って行った。




