42.兄弟
「あら、おかえり」
「あぁ。何か欲しいものでもあったか?」
「えぇ。皆それぞれ見つけていたわよ」
「なら、持って来てくれて」
「わかった」
ユーナはネル達にも伝えてそれぞれ欲しいものを持ってきてもらった。
「ユウさん、次回からここで買う際はこれを見せてください半額にさせていただきます」
マーセルそう言って1枚のカードを取り出し優に渡した
「いいのか?」
「はい。助けてもらった時のお礼もまだ出来ておませんから」
「そうか。ありがとう」
優はマーセルからカードを受け取り、ユーナ達が持ってきたアクセサリーを支払い店をあとにした。因みにユーナ達が選んだのは色違いの同じネックレスだった。
買った後優はユーナの首にネックレスを付けてあげネルも付けて欲しいと頼んだので優はネルにも付けてあげた。
セレナとユーリは買ってもらったアクセサリーを嬉しそうに眺めていて付けていなかったので優は1度セレナとユーリからネックレスをもらい2人にも付けてあげていた。
優がネックレスをつける時2人とも顔を赤くしていてつけ終わると恥ずかしそうに優にお礼を言っていた。
その光景を見ていたマーセルと店員達は微笑ましそうに眺めていた。
セレナとユーリにネックレスをつけ終わり優はマーセルに近づいて行った。
「マーセルさんちょっといいか?」
「はい、なんでしょうか?」
「耳を貸してくれ。⋯⋯か⋯⋯ら⋯⋯く⋯⋯ない⋯⋯そ⋯⋯お⋯⋯こと⋯⋯い⋯⋯れ」
「はい。分かりました。お任せ下さい。でもよろしいのですか?」
「あぁ、そっちの方がどちらかと言うと好都合だ。まぁ頼んだ」
「分かりました」
優は小声でマーセルに何やら伝言のようなものを伝えていた。耳の良いユーナ以外は聞き取れていなかった。
「ユウさん、マーセルさんと何を話していたのですか?」
気になったのかセレナが優に何を話していたのかを聞いていた。
「これからも宜しくって言っただけだ」
「そう、ですか」
優達はマーセル達に挨拶をして店を出た。出た後はセレナの案内で王都で1番賑わっている場所まで行くことになった。道中セレナとユーリがずっとニコニコしていたので優が理由を聞くと二人とも異性からの贈り物が家族以外初めてなので嬉しいらしい。
それにしても、さっきからちょこまかと、うるさいな。どうするかな。
「なぁ、腹減ったからどっかの店に入って食べないか?」
「いいわね。セレナ何処かおすすめのお店ないかしら?」
「ありますよ!着いてきてください」
セレナの案内でオススメの店まで行くと普通の店だった。店は普通だが店のある場所は大通りからかなり外れていていかにも知る人ぞ知る店って感じだった。
「ここなのか?もっと高そうな店だと思っていたんだが」
「ここにはよくお忍びで来るんですよ」
「そうなんだな。まぁとりあえず入るか」
優は扉を開け中に入ると昼だと言うのにあまり客がいなかった。
「いらっしゃい!お、セレナじゃないか!大きくなったな」
ガタイのいい男が出迎えてくれた。どうやらセレナと知り合いらしい。
それにしてもどっかで見たことある顔だな。
「こんにちは叔父さん」
「おうよ!おや?今日はライドルと一緒じゃないのか」
「はい。今日は知り合いの方を連れてきました」
「知り合い?そこにいる兄ちゃん達か?もしかしてセレナのこれか?」
「ち、違いますよ!もう!」
男が親指を立てながら言うとセレナは頬を染めながら否定をしていた。
「セレナこの人なんかどっかで見たことあるんだが」
「あぁ、紹介がまだでしたね、お父様のお兄様です」
「へぇ、そうか⋯⋯ってライドルさんの兄だと。てことはこの人も王族になるのか」
「一応な!おっと自己紹介をしておくぜ、俺はカイセル・イスカルだ!よろしくな!何故王族の俺がここで店なんか出してるか気になると思うがとりあえず席に着いてくれ。兄ちゃんも済ませたい用事があるんだろ?」
「あ、あぁ」
なんだこの人は。俺はまだ何も言っていないのに。まぁとりあえず座るか。
カイセルに案内され席に着いた。
「俺ちょっとトイレに行きたいから俺のはこの店のオススメにしといてくれ」
「分かりました」
「兄ちゃんトイレあっちだ」
「ありがとうございます」
カイセルが店の奥に指を指しトイレの位置を教えてもらい席を立った。
さて、鍵も閉めたな。変装でもしておくか。
優は顔をみられてもいいように変装をしてバレないようにして、転移を使い朝から付きまとっていた奴の後ろに回り込み眠らせた。
眠らせたのは良いがこいつをどうするかな。よし、ウザかったし、どこか違うところ捨て⋯⋯置いてくるか。
優はさらに転移を使い王都の外の安全な場所に置いて(捨てて)きてトイレの中に戻りユーナたちの元へと戻った。
席につき暫くするとカイセルが料理を持ってきた。
「おまち」
「それじゃ食べるか。いただきます」
「?ユウさんそれはなんですか?」
「そうだな、俺の故郷の言葉で⋯⋯」
優はユーナに教えたように同じ説明をした。
「なるほど。いい言葉ですね!私たちも使ってもいいでしょうか?」
「あぁ、すきにするといい」
セレナとユーリもいただきますと言い料理を食べ始めた。
食べ終わる頃にカイセルが何やらデザートを持ってきた。しかも代金は要らないとも言っていた。
「さて、まぁ俺のことを話してやろう」
これから投稿ペースを落として行きます。すみません。
できる時は連続して投稿して行きます。




