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40.国王

遅れてすみません。



 優達は現在執事に案内されて扉の前まできていた。


「ユウ様はこちらに来てください。そしてユーナス様とスピネル様は隣の部屋でお着替えをなさってください。中に入るとメイド達がいますのでメイドの指示に従って着替えてください」


「わかったわ。それじゃ後でねユウ」


「後でなのじゃ」


「あぁ、わかった」


 ユーナ達は隣の部屋に入って行った。


「では、ユウ様こちらへ」


 執事が扉を開け中に入った。


おぉ、結構広いな。


「執事さん。ここって俺達みたいな人が着替えるようの部屋なのか?」


「ユウ様私のことはバトラスとお呼びください。それとユウ様の質問ですがその通りでございます。なのでこの部屋にあるクローゼットの中には約100着程あります」


「そうなのか。でもそんなに有るなら選ぶのに大変じゃないか?」


「そこに関してはサイズ別種類別にて分けてありますので大丈夫でございます」


「なるほどな。それで俺が着るのは決まってるのか?」


「はい。こちらです」


 優が見せてもらった服はタキシードだった。


へぇ、タキシードなんだな。初めて着るな。


 優はタキシードを来たことがないので執事のバトラスに手伝って貰いながら着替えた。優はタキシードに着替え終わり外に出たがユーナ達はまだ出てきてなかったのでバトラスに進められて廊下に置いてあった椅子に座り待つことにした。


 暫く待っていると漸くユーナ達が出てきた。ユーナ達が着ているのはパーティーなどでよく着られるドレスだった。


「2人ともよく似合ってるな」


「ありがとう。ユウも似合ってるわね。でも何だか違和感が凄いけど」


「ありがとうなのじゃ。そうじゃのう、ユーナの言う通りじゃ」


「まぁ俺もこういう服装は初めてしたからな。着た後に鏡で自分の姿を見た時は俺もそう思った」


「そろそろ謁見のお時間になるので移動をしましょう」


「わかった。そう言えば俺達謁見する時の作法を知らないんだが」


 そう言うとバトラスは足を止めて丁寧に作法を教えてくれた。


 暫く歩いていると大きな扉の前でバトラスが足を止めた。


「この扉の先に国王様がいます。これから扉を開けるので先程私が教えたようにして頂ければ大丈夫ですので」


「わかった」


 バトラスが扉を開ける横が5メートル程ありそうな縦長の絨毯があり扉に向かって真正面に国王と思わしき人物が座っていた。そしてその横に男が立っていて絨毯の横にはあった時とは違うドレスを着ているセレナとセレナに似た女性がいた。


 優はセレナと目が合うとセレナは小さく手を振っていた。


 そして優達は国王の前まで行くとバトラスに教えてもらったように片膝を着き頭を垂れた。


「面を上げよ」


 国王の隣にいた男がそう言い優達は頭を上げた。


「国王様どうぞ」


「うむ。私はイスカルド王国国王ライドル・イスカルドだ。私の娘セレナを助けてくれ有難く思う。そなた達に何か褒美をあげようと思っている。何か欲しいものはないか?」


「今は欲しいものはございません」


「そうか。わかった。では、何か困ったことがあれば私に頼るといい」


「はい。ありがとうございます」


「では、下がって良い」


「はい」


 そして優達は頭を下げ謁見の間から出ていき服を着替えに戻った。


 普段の服装に着替え終わり外に出てユーナ達を待っているとユーリが優の元へとやってきた。


「ユウさん」


「ん?おぉ、ユーリか。どうした?」


「国王様が個人的にお話がしたいそうです」


「そうか。わかった。どこに行けばいい?」


「私が案内しますので大丈夫ですよ」


「ん」


 ユーリとの会話が終わると直ぐにユーナ達が出てきたのでユーリの案内で国王がいる場所まで連れて行ってもらった。


 暫く歩いていると扉の前でユーリが止まったので優達も足を止めた。


コンコンコンコン


「ユウ様達を連れて参りました」


「わかった。入れ」


「失礼致します」


 ユーリが扉を開け中に入って行ったので優達も続いて中に入って行った。


 中に入ると先程の服装とは違い少しラフな服装になっている国王とセレナとセレナに似ている女性がソファに座っていて、後ろには先程国王の隣に立っていた男もいた。


「来てくれてありがとう。立ち話もなんだしそこに座ってくれ」


「分かりました。失礼します」


 国王に言われ優達は国王達の向かいのソファに座りユーリは扉閉めて優達の後に立った。


「改めて自己紹介を、私はライドル・イスカルドと言う。そして、」


「妻のエレス・イスカルドと言います。第2王妃です。そしてセレナの母です」


「お、次は私ですな。私はこの国の宰相をしていますユリウス・クォーツと言います。そこにいるユーリの父です」


「「「⋯⋯え?」」」


 優達はビックリして一斉にユーリを見るとユーリは少し恥ずかしそうにしていた。


「あ、はい。娘です」


 優達はもう一度ユリウスに目を向けた。


確かに少し似ているような?


「あははは。ユーリの母親が獣人なんですよ」


「なるほど」


「そろそろいいかな?」


「国王様すみません」


「気にするな。それでは、ユウ君娘を助けてくれてありがとう」


 そう言って国王、ライドルとエレスとセレナが頭を下げた。


「頭を上げてください。助けたのはたまたまあそこを通りかかっただけですから」


「それでもだ。本当に感謝する」


「私もです。娘のユーリを助けて頂きありがとうございます」


「もう、いいですから。頭を上げてください」


「ありがとう。それで先程の話なんだが本当に欲しいものはないのか?」


「ないですね。最悪僕の後ろ盾になってくれればありがたいとは思いますけど」


「わかった。それじゃ困ったことがあればいつでも来てくれ。それよりも騎士の中に裏切り者がいたとは」


「まぁ、それも仕方ないですよ。裏切った騎士達もセレナ様が出発する前日だったらしいですし。それにしても国王様は先程と雰囲気が全く違いますね」


「ここは公の場ではないからね。それとユウ君いつも通りの口調でいいよ」


「分かりました。ただ敬語は辞めませんよ」


「ユウ君気をつけてくれよもしかしたら腹いせでユウ君達にも被害が出るかもしれない」


「そうですね。分かりました。それなら俺も協力しますよ」


「いいのかね?」


「はい。めんどくさいことが起きる前に解決しといた方が楽ですから」


「そうか、ありがとう」


 優は貴族の中に怪しいと思う人の名前を教えてもらった。


 その後はセレナ達が話に加わり如何に優が強くてかっこよかったかを熱弁に語ったり、他の王妃達や王子王女の事を聞いたり、優達の関係を話したりしていた。


 話が盛り上がって大分時間が経ったので優達がそろそろ帰ると言うと今夜は泊まって行ってくれと言われたのでその言葉に甘えることにした。夕食も本当は一緒に食べたがっていたが優は断っていた。


 ライドルが執事のバトラスに優達の部屋を用意するように頼んだ。


 そして優達は執事のバトラスに案内してもらい部屋に入るとベッドが3つ付いていてかなり広く出来ていて更には風呂とトイレも付いていた。


 優とユーナは久々の風呂に喜んでいたがネルはよく分かっていなかった。


 優が先に風呂に入り後にユーナとネルが一緒に入っていた。2人が上がる頃にメイド達が夕食を持って来たのでテーブルに料理を並べてもらった。


 優達が食べ終わるとメイド達が素早く皿を下げていき、テーブルを拭いて綺麗にして部屋から出て行った。


 今回ベッドが3つあったので3人ともバラバラにベッドに入り眠った。

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