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◆最後の審判
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彼らは、その口に虚偽無く、その身に瑕疵無き者なり。
久遠の清らかなる言葉を携え、大音声にて言う。「汝ら守を畏れ、守に栄光を帰せよ。その裁きのとき既に到りたればなり。汝ら天と地と海と水の源泉とを造り給いし者へ拝跪せよ」
……
第一の災い、獣の徽章を持てる人々とその偶像を拝跪する人々との身に、悪しき苦しき腫瘍生じたり。
第二の災い、海は死人の血のごとく腐りて、海にある生物ことごとく死にたり。
第三の災い、あらゆる河と、あらゆる水の源は、みな血となれり。
第四の災い、日輪は烈火をもて人を焼くことを許さる。かくて人々烈しき熱に焼かれり。
第五の災い、獣の国暗くなり、その国民、痛みによりて己の舌を噛み、耐え難き痛苦と腫瘍を生ぜり。
第六の災い、河の水ことごとく枯れたり。
第七の災い、かくて無数の電光と叱声と雷挺とあり、また激しき地震起これり、人の地の上に在りし以来かかる激しき地震なかりき。偉大なる都は三つに裂かれ、諸国の町々は倒れ、全ての島は離れ散り、山は見えずなれり。また天より百斤ほどの大いなる雹、人々の上に降れり。
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――鳩州の誉羽が受けた啓示集




