霧の沼沢③
申し訳ございませんが、気力の限界でこの章を書き終えることができませんでした。明日には必ず補完させていただきます。ところで、これが私のXアカウントです:https://x.com/lyhu348214
朝。木の葉が風に乗って舞っていた。
一行は再び旅路につく。
「あぁぁ……」
サリスは大きなあくびをした。
「今度こそ、本当にもうすぐ着くよ。」
沢恩がそう言う。
「それにしても、昨日は何時まで起きてたの? まだ眠そうだけど。」
ササス・サスサが心配そうに尋ねた。
「拡大魔法の練習……」
サリスは聞こえるか聞こえないかほど小さな声で答えた。
「よし、行こう。」
そう言って沢恩はリュックを背負う。
「待って。荷物は全部米粒くらいまで圧縮したんじゃなかったの? なんでまだリュックがあるんだ?」
崢拓がぽかんとした。
「うんうん。」
――沢恩クオリティ。
歩みを進めるにつれ、草木も動物も次第に姿を消していった。
やがて目の前に現れたのは、数え切れないほどの切り株と白骨だった。
「なんだここ……まさか、あの家臣がまた近くにいるんじゃないだろうな?」
崢拓が警戒する。
「その可能性はあるね。」
沢恩が答えた。
サリスは感知魔法を展開し、周囲を探る。
「……うん。すごく小さい脅威。何なのかまでは分からない。」
場所までは特定できない。
「待って!」
突然、沢恩が全員を呼び止めた。
スマホのナビを見つめながら眉をひそめる。
「地図じゃ、もう沼地を抜けてることになってる。でも……俺たちはまだ沼の中だ。」
「どういうこと?」
ササス・サスサが一瞬で警戒態勢に入る。
周囲を見渡し、ゆっくりと視線を定めていく。
……
あらゆる痕跡が、一点を示していた。
「……子ども?」
「私に任せて!」
サリスは感知魔法を使い、その子に敵意がないことを確認する。
「どうしたの、小さい子。」
ササス・サスサは優しく頭を撫でた。
「近くに……ゴリラみたいな生き物がいるの……」
その子は怯えきった様子で言う。
「ゴリラ?」
沢恩は少し考え込む。
「他には?」
「獣の皮を着てて……頭には獣の頭蓋骨、首には人みたいな頭蓋骨を下げてる。石のオノを持ってる。」
「それなら残暴獣じゃなさそうだ。」
沢恩はそう判断した。
「そうだ。ケガはしてない?」
「してない。でも……すごく大事なものをなくしちゃった。」
「それなら、とりあえず俺たちと一緒に来なよ。その方が安全だ。」
「……うん。」
「かわいい子~!」
サリスは嬉しそうにその子を抱き上げた。
「おい、サリス!」
沢恩が後ろから声をかける。
道を歩きながら、沢恩はその子に話しかけた。
「家はどこにあるんだ?」
「森の奥。」
「そうか。迷子になったの?」
「……そんな感じ。」
「そんな感じ?」
「うん。」
「今は一人で暮らしてるのか?」
「昨日から……一人。」
「……悪いこと聞いた。」
「大丈夫。」
その時だった。
「ガサッ!」
崢拓が何かを踏み抜いた。
「ん? うわっ!」
大量の木の葉が一斉に舞い上がり、一瞬で視界を覆い尽くす。
「きゃあぁぁ!」
子どもの悲鳴が響いた。
「!」
葉がすべて地面へ落ちる。
しかし――
子どもの姿は消えていた。
「……あの子は?」
ササス・サスサが周囲を見回す。
誰にも分からない。
「まずい。あの子を探さないと。」
沢恩が言った。
ナビは役に立たない。
四人は固まったまま捜索を始める。
効率は落ちるが、バラバラになる危険も減らせる。
「どこ……どこにいるの?」
サリスは感知魔法で必死に痕跡を追う。
その時――
「ハハハハハ!」
遠くから荒々しい笑い声が響いた。
大まかな方向だけは分かる。
「追うぞ!」
沢恩の号令とともに、
四人は一斉にその方向へ駆け出した。




