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努力畢生~人生に満足するため努力し、2人で『無敵』に至る~  作者: たちねこ
第二部 少年期 前編 『プロローグ』
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第2部 プロローグ

 「サティス!」

 

 「えぇ、今行くわ!!」


 2人目の師匠に名前を呼ばれた私は目を開ける。

 目の前には2人の母が最期に仲良く背を預けていたと聞いた大きな木。

 1年の修行を終えた報告をしていた。

 「早いわねぇ・・・」

 頭に浮かぶのは1年前、ともに強くなる事を誓い合った少年。

 王子様のように優しく、頼りになる最高の家族。

 私は目の前に突き差していた母の形見を右手で引き抜く。

 軽く振り回して腰に下げている鞘に納める。

 まだ、思い通りとは言えないけれど、片手で振り回せるようになった。

 嬉しくて笑顔になる。

 「もう1年・・・」

 やっとあの少年に会える。

 彼はどんな男の子になっているんだろう。

 早く肩を並べたい。

 隣で一緒に戦いたい。

 2人で夢を叶えるために。


 2人で『無敵』になる。


 誓いを胸に振り返る。


 「よし」


 背中を押すように風が吹いた。


 気合は十分。

 目指すは『無敵』。

 ここからは止まれない!!


 「行こう!!」


 〇


 ディナスティーア王国。

 王門。


 「1年ぶりくらいだな・・・」


 「そうだなぁ・・・」


 「よっ!」

 俺は自分の身を近くの高い建物の上に『転移』させる。

 「ふんっ・・・はしゃいでるな・・・」

 一気に視界が開け、王国内を見渡すことが出来るようになった。

 見渡す限り並ぶ白い建物。 『東区』を隠すように屹立する巨大な壁。 中心の穴を囲うように上がるいくつもの噴水。 巨大な王城。 道の上に張り巡らされた回廊。

 美しい町並み。


 「全然変わってねー!!」


 両手を広げて叫ぶ。

 たった1年でなにが変わると言うのか。

 そもそもこの街のことをよく知らない。

 ・・・ちょっと、やってみたかったんだ。

 「うんうん」

 1人で納得して頷く。


 「フェリス!」


 少し、背が伸びたんじゃないか?

 と言う台詞を期待したが、彼女はこのネタを知らない。

 某忍者漫画を含む漫画は、この世界には存在しないのだから。


 声のした方に目を向ける。


 後ろの建物の屋根に青いインナーカラーが映える、栗毛の少女を見つけた。

 「コルザ!」

 「やぁ」

 俺達は2人でボカの元に『転移』する。

 「久しぶりだね。半年ぶりくらいかい?」

 コルザは、半年ほど共に修行し、その後はサティスの方に行っていた。

 「久しぶりだな!サティスは?」

 「あぁ、彼女ならさっきブリランテとセドロへの報告を終えて戻ってきたよ。まぁ、すぐに仕事に出たけど」

 俺はサティスがこの国にいる事を知り嬉しく思う。

 頭に浮かぶのは1年前、ともに強くなる事を誓い合った少女。

 誰よりも美しく舞う、可愛い最高の家族。

 もうすぐ会えるのだ。

 「もう1年か・・・」

 しみじみ思う。

 この1年の修行を思い出す。

 『剣舞術』を修めることから始まり、『魔術』と新しい『剣術』の習得。

 最後は『魔獣』とひたすら戦わされ、悪戦苦闘の毎日。

 あっという間だった・・・。

 「そうだ、フェリス。お前にも手伝って貰おうか」

 ボカが言う。

 「手伝う?」

 「あぁ、今サティスが取り組んでいる仕事だ」

 「仕事?」

 「まずはうちに来い。その先でサティスにも会える」

 この世界での『幼馴染み』の名を聞いて、俺は頷く。

 やっとあの少女に会える。

 彼女は、どんな女の子になっているだろうか。

 早く肩を並べたい。

 隣で一緒に戦いたい。

 2人で夢を叶えるために。


 2人で『無敵』になる。


 誓いを胸に歩き出す。


 「よし」


 気合十分。

 目指すは『無敵』。

 ここからは止まらない!!


 「行こう!!」

今回から第2部が始まります!


いいね、評価、感想等々、ありがとうございます!

全てが私の励みです!


今まで負け続きでしたが、ここから、少しずつ『努力』が実り始めます!

応援、よろしくお願いします!

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